楽観論広がり大幅な株高/債券安、一部に10年国債入札懸念も

2008年 05月 2日 15:29 JST
 

 [東京 2日 ロイター] 週末2日の東京市場は、大幅な株高/債券安となっている。米金融問題がヤマを越したとの楽観的な見方が日米のマーケットで広がっており、海外勢の株先買い/債先売りをきっかけに大幅な値動きになった。

 特に円債市場では、来週の10年利付国債入札への警戒感が市場の一部にくすぶっており、国内勢からも国債先物に売りが出て、先物6月限はいったん前日比1円超の下げとなった。

<金融不安、最悪期脱したとの思惑広がる>

 株式市場では日経平均が大幅に反発し、一時、前日比300円を超す上昇となり、その後も1万4000円前後で推移している。米国株高に加え、円安、原油安など外部環境面で好材料がそろったことを背景に幅広い銘柄に買いが先行した。「欧州勢から銀行、自動車、ハイテクなどの主力株中心に大口バスケット買いが入った。先物にはまとまった売りが出たものの、それをこなすだけの現物買いが入っている」(大手証券売買担当者)という。

 金融問題が峠を越えたとの認識が広まったことに加え、米景気の持ち直し期待も高まり、株式市場は日米とも楽観的なムードに包まれている。大和総研・投資戦略部シニアストラテジストの成瀬順也氏は「サブプライムローン問題は完全に解決されたわけではないが、これ以上プライスが下がることはない。また、サブプライムに影響されて売り込まれたCMBS(商業用不動産ローン担保証券)などほかのクレジット商品のプライスは回復してきており、金融危機不安の最悪期は脱したとの見方から、市場マインドは確実に明るくなってきている」と指摘する。

 <銀行・小売り・機械セクターは2月高値抜く>

 また、明治ドレスナー・アセットマネジメントトレーディング部長の若林仁氏は「商品市況の一服や債券シフトの一巡など潮目の変化が起きており、株式市場のステージも一段階変化してきたようだ。これが米ダウ工業株30種や日経平均の台替わりにつながった。海外勢を中心に、銀行株などこれまで売り込まれたセクターを買い直す動きが強まっている」とみている。

 セクター別にみると、銀行、保険、小売り、機械、水産・農林の5業種は2月に付けた高値を抜いてきている。「よく言われるような買い戻しだけではなく、ニューマネーが入っているのがわかる」(ユナイテッド投信投資顧問・シニアファンドマネージャーの高塚孝一氏)という。市場の一部には「原油などの商品市場に流れていた投機資金が、商品を売って株式にシフトしている可能性もある。足の速い資金は低金利を背景とする金融相場のにおいをかぎ取っているのではないか」(欧州系証券)との見方もある。  続く...

 
 
 
 
 
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