三井物の09年3月期、資源高で6年連続最高利益更新へ
[東京 2日 ロイター] 三井物産(8031.T: 株価, ニュース, レポート)が2日発表した2009年3月期の連結業績(米国会計基準)予想では、当期利益は前年比12.2%増の4600億円を見込む。鉄鉱石価格や原油といった資源価格高騰を背景に、当期利益は6年連続で過去最高更新する見通し。
ロイターエスティメーツによる主要アナリスト13人の予測平均値5339億円を下回った。
売上高は前年比5.3%減の16兆1000億円を見込む。想定原油価格は1バレル当たり85ドル(日本の平均輸入価格、前年実績71ドル)、鉄鉱石価格は1トン当たり83ドル(前年実績50ドル)をそれぞれ想定。同社によると、油価が1ドル上昇すると当期利益で20億円、鉄鉱石価格が1ドル上昇すると26億円の当期利益の押し上げ要因となる。
会見した松本順一副社長は、09年3月期の状況について、米国経済の実質後退、ドル不信とコモディティ商品の金融化、信用収縮の3点をリスク要素として挙げながら、「ビジネスの実感として新興国自体が力強いエンジンと感じている」と語った。
08年3月期の当期利益を分野別にみると、鉄鉱石など「金属資源」は1500億円と前年実績(1770億円)に比べ減少するが、昨年実施したインドの鉄鉱石子会社売却などの反動減で、実質的には利益の拡大基調は続く。「エネルギー」は油価上昇により1480億円(前年実績は1241億円)を見込む。このほか、アジアや中東、南米での発電事業が好調な「機械・プロジェクト」の450億円(同350億円)などの利益増加を見込む。
同時に発表した2008年3月に連結業績は、売上高が07年3月期比11.4%増の17兆0090億円、営業利益が同32.5%増の3748億円、当期利益が同36.0%増の4100億円だった。金属資源・エネルギー分野で大型資産売却を行ったほか、同分野での市況上昇や生産量増などにより当期利益は5年連続で過去最高を更新した。
ただ、米国での住宅事業で60億円の在庫評価損を出したことなどで米州での事業が減益となったほか、上場株式の評価損280億円を含む有価証券評価損367億円を計上。米サブプライムローン(信用度の低い個人向け住宅融資)問題をきっかけとする住宅・金融市況の悪化の影響も一部でみられた。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎)
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