来週の外為市場はドル方向感模索、ユーロが荒い値動きか

2008年 05月 3日 15:07 JST
 
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 [東京 2日 ロイター] 来週の外為市場でも、ドルの方向感を模索する展開が続きそうだ。参加者の関心はきょう発表の4月米雇用統計に集まっているが、米経済指標や株価動向はもちろん、同時に値動きの荒くなってきたユーロの行方がカギになるとの見方もある。

 日本が連休で取引量は少なめとなる見通しで、投機筋の売買で急激な円高が進む可能性を指摘する声も出ている。

 予想レンジはドル/円が103.00―106.00円、ユーロ/ドルが1.5300ドル―1.5700。

 <ユーロ/ドルの値動きに関心集中>

 市場ではユーロ/ドルの値動きに関心を示す声が相次いでいる。30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、米金融政策は経済指標次第との見方が広がる一方、ユーロ圏の足元景気に対する不透明感などから、一方向的に買い上げられてきたユーロに売りが強まってきたためだ。経済指標の動向によっては米国の利下げが4月で打ち止めとなる可能性も出てきただけに、歴史的高値へ買い上げられたユーロ/ドルは「米国をめぐる過度の悲観論が修正する形で、買い持ちの調整に伴う売りが入りやすくなっている」(外銀)。

 ユーロ圏では、8日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会とトリシェ総裁の記者会見が最大の焦点。政策金利は据え置きの見通しだが、トリシェ総裁が引き続きインフレへの警戒感を前面に押し出すか、スペインなど一部で景気減速を示し始めた経済指標にどう言及するかがポイントだ。市場でユーロ売り/ドル買いが勢いづいているだけに、利下げを視野に入れるような発言があればユーロ売り/ドル買いが加速する可能性があるとの声が出ている。

 欧州では6日にスイスのUBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)、7日にドイツのコメルツ銀行(CBKG.DE: 株価, 企業情報, レポート)が決算を発表する予定。米国では6日に米連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)が決算発表の予定。株価の反応が為替相場に影響しそうだ。

 米国では5日に4月米ISM非製造業景気指数の発表とバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の発言機会がある程度で、目立った指標発表の予定がない。7日の第1・四半期米労働生産性・単位労働コスト速報値や3月米住宅販売保留指数、9日の3月米貿易収支などに関心を示す声はあった。

 <英豪中銀のスタンス見極め>

 6日にはオーストラリア準備銀行(中央銀行・RBA)が、8日にはイングランド銀行(英中央銀行・BOE)が政策金利を発表する。RBA、BOEともに金利は据え置きの見通しだが、資源高の恩恵を受けてきた豪は、金融引き締め効果で足元の経済指標が減速を示し始めている。4月に利下げを実施したBOEも6月には再び利下げに踏み切るとの見方が大勢だ。豪では6日に4月貿易収支、8日に4月雇用統計、9日にはRBAが金融政策に関する声明を発表する。

 <国内勢不在で円買い仕掛けの観測>

 日本が5―6日と連休となることで、市場の一部では円の買い仕掛けなど円相場の値動きが荒くなる可能性を指摘する声が出ている。日本の参加者は個人・機関投資家、投資信託などがともに円売り/外貨買いの動きを示すことが多いため、国内勢が不在の間は通常より円高が進みやすくなるためだ。週前半に株価下落など円買い手掛かりが浮上するようなら、ドル/円、クロス円ともに円高進展への警戒が必要になるという。

 (ロイター日本語ニュース 基太村 真司)

 
 
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