英国の物価、上振れ・下振れ双方のリスク=中銀金融政策委員

2008年 05月 12日 08:53 JST
 

 [ロンドン 10日 ロイター] イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のセンタンス委員は、国内経済について、エネルギー高に伴う物価の上振れリスクがあるが、景気の低迷が長期化した場合は物価が下振れるリスクもあり、双方のバランスをとることが必要だの認識を示した。

 ワールド・エコノミック・ジャーナル誌に論文を掲載した。論文は1月29日にオクスフォードで行った非公開の講演を基にしたものだが、講演後に新たな情報を加筆した。

 同委員は、国内経済が国際金融・商品市場の混乱の影響で短期的に「不安定」になり得ると分析。

 「国際商品市場からの物価上昇圧力と比較的弱いポンド相場により、インフレ率は上昇し、2008年上半期は目標からかい離する可能性が高い」との見方を示した。

 そのうえで「その後は、物価の下振れリスクも存在する。金融セクターの問題や実体経済への影響はまだ進行中で、最終的にどのような影響があるかは依然として非常に不透明だ」と指摘。

 「英国などの主要国で、景気減速が顕著になり、長期化すれば、中・長期的にインフレ率が目標を大幅に下回る可能性がある」と述べた。

 センタンス委員は、金融政策委のなかではタカ派的とみられており、先月の利下げには反対票を投じた。

 
 
 
 
 
 

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