米FF金利、おそらく十分に引き下げられた=SF地区連銀総裁
[タコマ(米ワシントン州) 14日 ロイター] 米サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は14日、景気の下振れリスクはあるが、インフレが懸念されるとし、現時点では、おそらく十分な利下げが行われたと言えるとの認識を示した。
総裁は当地で開催されたシンポジウムで「(FF金利は)大幅に低下した」と発言。FRBは今後も金融政策で厳しい選択を迫られるとしたうえで、インフレが懸念要因だとの認識をあらためて示した。
総裁は「(インフレが進んだ)1970年代はひどい時代だった。最優先課題が1つあるとすれば、あのような時代に逆戻りさせてはいけないということだ」と述べた。
イエレン総裁はハト派とみられることが多い。
総裁は、米経済が「ひどい」ダウンサイド・スパイラルに見舞われる可能性はあるが、1970年代のようなインフレを防ぐことも必要と発言。
FRBがインフレ抑制と成長促進という難しい課題を抱えていることに触れ、「現在直面している問題は、単純で簡単でない」とも述べた。
また、FRBの政策が短期的な痛みをもたらす可能性があるとの認識も示した。
イエレン総裁は「1970年代にはサプライショックがインフレ期待につながり、FRBはインフレを抑制し続けることができなかった」と指摘。今のところ、このようなインフレスパイラルやインフレ期待の上昇には至っていないとの認識も示した。
連邦公開市場委員会(FOMC)は、信用収縮、小売売上高の低迷、消費者信頼感の低下が負の連鎖となって景気に悪影響を及ぼすことを依然として懸念しているとも述べた。
この日は、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁も講演し、クレジット危機では今後さらに新たな損失が表面化する可能性があるとの見方を示した。
同総裁は、米経済は著しく減速したとし、住宅価格下落や食品・エネルギー価格が上昇するなか、金融機関を一段と圧迫するとの認識を示した。
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