景気は横ばいとの判断変えず、デフレ脱却で一歩前進=大田担当相
[東京 16日 ロイター] 大田弘子経済財政担当相は16日、閣議後の会見で、1─3月期実質GDPが年率プラス3.3%となったことを踏まえた景気判断について「横ばい状態にあるとの見方は変えていない」と述べた。
ただ、外需寄与度が高く、設備投資が3四半期ぶりにマイナスになったことから「先行きは慎重に見ていかなければならない」と述べた。
そのうえで、先行きの留意点として「米経済の減速の影響が、企業部門、特に生産や設備投資にジワジワ出てきている。特にここを見ていきたい」と語った。
<単位労働コストがプラスに転じ、デフレ脱却に向けて一歩前進>
一方、GDPデフレーターのマイナス幅は拡大したが、内需デフレーターはプラス幅が拡大。単位労働コストは前年比プラス0.3%とプラスに転じた。さらに雇用者報酬が前年比プラス1.4%とプラス幅が拡大したことなどから、大田担当相は「デフレ脱却に向けて一歩進んだ」と述べ、従来の「デフレ脱却に向けて足踏みが続いている」から判断を進めた。
ただ、「GDPデフレーターはまだマイナス幅を拡大させており、今後の動きは注意してみていきたい」と指摘。物価動向では「食料品やガソリン価格の値上がりによって、消費者マインドは悪化し家計にとっての負担になっている。全体の動きは慎重にみていかなければならない」と語った。
<2007年度実績、政府経済見通しに沿った動き>
2007年度成長率は、実質がプラス1.5%、名目が0.6%となり、政府経済見通し(実質1.3%・名目0.8%)を達成した。大田担当相は「実質が(政府経済見通しより)高かったのは輸出が想定以上に伸びたことによる。一方、名目が低かったのは、想定以上に原油価格が上昇し海外への支払い分が増えた」と説明し、「おおむね政府経済見通しに沿った動きだ」と評価した。
(ロイター日本語ニュース 吉川 裕子記者)
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