世界経済は困難な時期に直面、政策運営も一段と難しく=額賀財務相
[東京 20日 ロイター] 額賀福志郎財務相は20日午前、都内で開かれたプレG8財務相会議のシンポジウムのあいさつで、「世界経済は困難な時期に直面している」と述べた。
また、米サブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱の影響によって「短期的な世界経済の成長見通しは以前よりも低下している」との認識を示した。
その上で「金融市場の混乱は最悪期を脱したとの見方もある」としながら、原油や食料品の価格は高騰しており、「金融・マクロ経済政策の運営も一段と難しくなっている。各国の財政当局はますます気を引き締めなければならない」と市場の楽観論に釘を刺した。
さらに、今回の市場の混乱について「国際的な資金の流れという角度から見ると、(問題の)顕在化前は世界的に潤沢な資金が高いリターンを求め、過大なレバレッジやリスクテークにつながっていた面があった」と指摘し、「金融市場の混乱で、一部は原油や食料品に向かい価格押し上げ要因になっているとの指摘もあり、価格高騰による生活や物価への悪影響に対する政策努力が求められている」と語った。
また、新興市場国が堅調な成長を維持していることは世界経済にとって明るい材料との認識を示しながらも、「新興市場国が先進国の減速と完全に切り離されていることはない」と指摘。「新興市場国が自律的な成長を維持することが世界経済に貢献する。新興市場国の持続的な成長について国際的に議論することが大事と思う」と述べた。
その上で「米国の経済回復に向けた適切な措置が引き続き必要であり、日欧の安定成長に向けた取り組みを実行していかなければならない」と強調した。
日本の経済政策運営に関しては「活力を維持し、国際社会において重要な役割が求められている」とし、6月13─14日に大阪で開催されるG8財務相会合では「金融市場の問題を含めた世界経済動向などについて各国の財務相と率直に意見交換したい」と語った。
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