焦点:三井住友とバークレイズ提携、狙いはアフリカ・中東

2008年 06月 20日 19:18 JST
 

 [東京 20日 ロイター] 三井住友フィナンシャルグループ(8316.T: 株価, ニュース, レポート)が英銀大手のバークレイズ(BARC.L: 株価, 企業情報, レポート)に約1000億円出資し、業務提携を結ぶ方向で最終調整に入った。

 三井住友FGはバークレイズの誇るアフリカや中東地域でのネットワークを通じ、新しい顧客層を獲得して融資や投資機会を効率的に獲得することを目指す。

 サブプライム(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題で自己資本がき損している米欧金融機関に対し、出資という対価を支払って提携による果実を得ようという邦銀にとって初の「戦略提携」が姿を現した。ただ、出資比率は1―3%程度にとどまり、収益効果をどの程度見込むことができるかは現段階で不透明だ。

 <三井住友は純投資でなく戦略投資を志向>

 三井住友FGは昨年後半から、サブプライム関連損失に苦しむ欧米金融機関に出資することができるか、複数の相手先と折衝してきた。ただ、出資してリターンを得る純投資ではなく、戦略的投資に結びつけることを狙ってきた。

 みずほフィナンシャルグループ(8411.T: 株価, ニュース, レポート)が今年1月、米投資銀行大手メリルリンチMER.Nに12億ドル(約1300億円)を出資した際、三井住友銀幹部は「配当収入狙いの純投資に資金を回す余裕はない。国際的なビジネス展開に結びつく戦略投資でなければ意味がない」と語り、みずほの戦略とは距離を置いた。

 みずほの出資は、メリルによる総額66億ドル(約7100億円)の増資の一部で、業務提携は両社の合意に盛り込まれていない。三井住友の出資もバークレイズが実施する総額40億ポンド(約8400億円)規模の増資の一部を引き受けるかたちだが、純投資に限定したみずほに対し、三井住友は戦略投資を狙っている点が異なる。

 預金超過という構造的な問題を抱えながら、国内で伸び悩む資金利益が収益の柱になっている邦銀は、各行とも新しい収益源を見つけることが大きな経営課題になっている。2%前後の低成長が続く日本経済の伸びを超える成長戦略を描くには、国際業務の強化が不可欠だ。中でも三井住友は、みずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)との比較で、海外ビジネス分野での出遅れが目立つ。07年度の国際部門の粗利益は三菱UFJが3051億円、みずほのが1784億円だったのに対し、、三井住友は1375億円にとどまった。今回の投資は、国際業務巻き返しの一歩になる可能性がある。  続く...

 
 
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