米雇用情勢の悪化受け、利下げを予想する声も
[シカゴ 3日 ロイター] 米労働省が発表した6月雇用統計で雇用情勢の悪化が続いていることが示されたことから、市場関係者の間では、米連邦準備理事会(FRB)が年内は利上げを控える可能性が高まったとみられている。一段の利下げを予想する声も出ている。
雇用統計では非農業部門雇用者数が6カ月連続で減少。ほかにも、雇用情勢の先行きがさらに悪化することを示唆する統計が出ている。
リベラル・エコノミック・ポリシー・インスティチュートのエコノミスト、ジャレド・バーンスタイン氏は「大半の産業が雇用を削減しており、賃金の伸びも大幅に鈍化している」との見方を示している。
米供給管理協会(ISM)が3日発表した6月の非製造業総合指数(NMI)は3カ月ぶりに判断の分かれ目となる50を割り込んだ。
ISMの雇用指数は11年前に統計をとり始めて以来の最低水準に落ち込んだ。また米労働省が発表した新規失業保険週間申請件数は、リセッション(景気後退)入りを示すとされる40万件を上回った。
BNPパリバのシニアエコノミスト、リチャード・アイリー氏は、これらの統計について「不快なカクテルだ」とし「原材料価格の高騰が利益率を圧迫している。目先の対応策は、人員削減を通じて生産性を上げることだが、これは最終的に需要減退につながる」と述べた。
FRBは、6月に開催した前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2%に据え置き、2007年9月中旬に開始した7回の利下げに終止符を打った。
雇用統計とISM非製造業統計の発表後、金利先物は8月の利上げ確率を14%織り込む水準となった。前日は26%織り込んでいた。 続く...
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