ECB全会一致の利上げ決定、市場の不安払しょくする狙いも

2008年 07月 4日 14:16 JST
 

 [フランクフルト 3日 ロイター] 前回6月の理事会で意見が3つに分かれ、市場を動揺させた欧州中央銀行(ECB)だが、7月は25ベーシスポイント(bp)の利上げを全会一致で決め、結束を示した。

 6月と異なる点は、全会一致の決定のほかに、トリシェ総裁の会見での発言にもみられた。総裁は、先行きの金融政策に関し「バイアスはない(no bias)」と述べたものの、インフレへの取り組みで必要な対応をする姿勢も示し、追加利上げ観測が後退しないよう配慮した。

 全会一致の決定について、アナリストは、インフレ警戒派と成長懸念派の妥協の産物だろうが、投資家の不安を和らげる狙いもあったとみている。

 バンク・オブ・アメリカのエコノミスト、ホルガー・シュミーディング氏は「4週間前に債券市場を急落させたが、きょう、そのダメージが一部癒された」と述べている。

 ECBウォッチャーにとって6月の総裁会見は、7月に利上げする可能性が強く示唆したこととともに、理事会の意見が分かれたことを認めたことも衝撃的だった。

 総裁は、6月の会見で、ECBスタッフの最新の経済予想について討議した後、即利上げ、いずれ利上げ、据え置き、の3派に分かれたことを明らかにした。これは、多数決に頼らずコンセンサス作りを標榜(ひょうぼう)するECBとしては異例な事態だ。

 その後のECB理事会メンバーの発言も、タカ派から比較的ハト派までトーンがまちまちで、理事会不協和音説が強まった。そんな状況で開かれた7月理事会。トリシェ総裁は会見で「われわれは全会一致だった。政策決定においては入手したあらゆる情報を考慮した」と述べた。

 <選択肢をオープンに>  続く...

 
 
 
 
 
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