コマツの4─6月期は4.5%営業増益、通期予想は据え置き
[東京 29日 ロイター] コマツ(6301.T: 株価, ニュース, レポート)が29日発表した2008年4―6月期の連結営業利益(米国会計基準)は、前年同期比4.5%増の832億円だった。通期予想に対する進ちょく率は23.1%。
新興国向け売上高の拡大や、販売価格の上昇が見込まれる半面、日本や西欧での需要減速、原材料価格の高騰がマイナス要因となり、通期予想については据え置いている。
第1四半期は資源国や新興国で好調を維持し、円高や先進国での需要低迷といった減益要因を補った。建機の値上げや、日平トヤマ6130.Tを新規連結したことも寄与した。この3カ月間には、輸出用船舶の需給ひっ迫から、中近東やアフリカ向けを中心に約130億円の積み残しが発生、利益にして約35億円のロスが発生したものの、全体の売り上げ増や売価上昇で十分カバーしている。
ただ、09年3月期の営業利益見通しについては、前年比8.2%増の3600億円とする従来予想は変えておらず、ロイターエスティメーツによる主要アナリスト20人の予測平均値3611億円を0.3%下回った。
日本や西欧での建機需要が期初を下回っていることや、第2四半期から原材料となる鋼材価格の高騰が一段と利いてくることが予想据え置きの理由。それでも、鉱山機械を中心に新興国向け需要が拡大する傾向には変わりがないほか「鋼材上昇で発生するコスト増は、追加の販売価格引き上げで回収する」(木下憲治CFO)ことから、増益見込みの計画は達成できる見通しだ。
とりわけ、中国向けに関しては、金融引き締めの影響で華東地域で民間工事が減少している一方、北京五輪による工事中断などマイナス要因があるものの「30トン以上の油圧ショベルなど大型機械の好調が目立つ。引き続き中国は堅調が想定される」(岡田正執行役員経営企画室長)という。このほか、中国を除くアジア域内で最大の輸出先であるインドネシアも拡大基調が続いている。
他方、コマツは同日、発行済み株式総数の0.1%に当たる100万株・35億円を上限に自社株買いを実施することも発表した。取得期間は8月1日から31日。
(ロイター日本語ニュース 久保 信博記者、水野 文也記者)
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