ECBが金利据え置き、10年までの物価安定は見込まず
[フランクフルト 4日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)は4日の理事会で、主要政策金利である定例買いオペの最低応札金利を4.25%に据え置いた。据え置きは市場の予想通りだった。
ECBは上限金利(限界貸出金利)と下限金利(中銀預金金利)も、それぞれ5.25%、3.25%に据え置いた。
ロイターがエコノミスト83人を対象に実施した調査では、全員が金利据え置きを予想していた。
トリシェECB総裁は理事会後の会見で、2010年までユーロ圏のインフレ率は目標水準に戻らないとの見方を示した。
ECBは最新のスタッフ予想を発表し、08年と09年のインフレ予想を上方修正する一方、成長率予想を下方修正した。しかし総裁は、金融政策と経済成長をめぐるECBの見通しは前月から大きく変わっていないとの認識を示し「2010年を通じて物価安定を実現する。これ以上の言及は控える」と述べた。
金利据え置きは全会一致だったことを明らかにし、政策金利の見通しについては、前回同様にバイアスはないと強調。「われわれはバイアスを持っていない。同時にわれわれは決して予断を持たない。物価安定維持に必要なあらゆる措置を常に実施する」と語った。
インフレへのリスクは上向きだとする一方、成長リスクは下向きと指摘した。ただ、ユーロ圏域内におけるインフレの広範な二次的影響や、リセッション(景気後退)のリスクはスタッフ予想には見られないとの認識を示した。
スタッフ予想では、08年の欧州連合(EU)基準の消費者物価指数(HICP)を3.4─3.6%とし、中間値を前回6月時点の3.4%から3.5%に上方修正した。09年についても予想レンジを2.3─2.9%とし、中間値を2.4%から2.6%へ引き上げた。 続く...





