中国人民銀行は過少資本、財政省と資本増強を協議=NYT紙
[東京 5日 ロイター] 5日付のニューヨーク・タイムズ紙は、中国人民銀行(中央銀行)が過少資本状態に陥っていると報じた。同紙によると、人民銀行は過去7年間で、米財務省証券や米政府系機関発行モーゲージ債(MBS)を総額1兆ドル購入したが、元高の進行により、こうした米ドル建て資産は元換算にすると大幅に減価しており、人民銀行の自己資本(32億ドル)の小ささが際立っている。
自己資本増強の必要性については国際通貨基金(IMF)からも非公式に警告があったという。
同紙は、人民銀行への資本注入が必要だと指摘。人民銀行が紙幣を増刷することも可能だが、インフレにつながる。このため、関係筋3人によると、人民銀行は、資本増強策について財政省との協議を開始した。
同紙は、これにより、中国が従来の元高政策を修正する可能性が高まったとも指摘。
中国では、これまで人民銀行が中心になって元高政策を推し進めてきたが、資本不足により財政省に対する立場が弱まっている。財政省は、元高に難色を示す傾向が強いという。
エスワル・プラサド元IMF中国担当幹部によると、人民銀行と財政省はライバル関係にあり、人民銀行が財政省から資本注入を受ければ中銀の独立性に影響が出る可能性もある。
同紙によると、人民銀行はコメントを拒否。財政省からのコメントはとれていない。
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