M&Aに動いたスクエニに危機感、ゲーム業界で浮上する再編加速の思惑

2008年 09月 8日 19:41 JST
 

 江本 恵美記者

 [東京 8日 ロイター] スクウェア・エニックス(9684.T: 株価, ニュース, レポート)がテクモ9650.T買収を狙った動きは、ゲーム業界で進む再編が加速している証拠との見方が出ている。テクモは今回、ホワイトナイト的に登場したコーエー9654.Tとの経営統合を選んだが、日本のゲーム各社はいずれ国境や業種の壁を越え、グローバルに放送や映画なども含めた範囲で再編を進めざるを得ないとの見通しも広がっている。

 スクエニが動いた背景には、時価総額で引き離されつつある欧米ゲーム企業への危機感も透けて見える。

 8日の株式市場では、日経平均株価の大幅上昇を横目にコーエーとスクエニの株価は続落、テクモ9650.Tは小幅反発だった。

 コーエーが値を下げたのは、テクモと統合した際に「テクモのアミューズメント事業など収益の厳しい部門を抱え、結果として小粒の事業をたくさん集める会社になってしまう」(みずほインベスターズ証券・アナリスト、田村悦子氏)と、負の遺産を抱えることに対する懸念があった。

 スクエニはテクモ買収の期待がはげ落ちたとの指摘もある。市場は総じて「2カ月後をメドに発表となるテクモとコーエーの統合計画の詳細を見極めるまで動きにくい」と消化不良を指摘する声もある。

 <3社のM&Aめぐる動き、起点はスクエニ社長の思惑>

 「日本のゲーム産業は一時期のような圧倒的な規模を保っているとは思わない」──。今回の3社をめぐる一連の展開は、スクエニの和田洋一社長の投じた一石から始まった。   続く...

 
 
 
 
 
 

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