米金融・債券市場展望=金融システムの安定策に関心集まる
[ニューヨーク 12日 ロイター] 15日に始まる週の米国債市場では、「世界の金融システムをどのように回復させるか」が投資家心理を左右するとみられる。
米証券大手リーマン・ブラザーズLEH.N破たんの先を考えた場合、米政府や民間部門が他の不安定な金融機関を安定させることができるかどうかが債券市場の大きなカギとなる。
主要国経済に打撃を与えている世界的な信用収縮に対する懸念が再燃し、安全性の高いとされる米国債が買われる可能性がある。
一方、株価の急伸は債券相場を圧迫する公算が大きい。
1年にわたる世界的な信用収縮で、金融機関は評価損や赤字計上などで約5000億ドルの負担を余儀なくされた。これは既に、1980年代末から90年代初頭にかけて見舞われた貯蓄貸付組合(S&L)危機に匹敵する規模となっている。
マクドネル・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ジム・グラボバック氏は「信用収縮は終わりに近づいているというのは希望的観測だ。今年初めに考えていたよりも、終わりはずっと先のことになりそうだ。市場のレバレッジ解消の動きに沈静化の兆しは見られない」と言明した。
ウォール街の銀行マンは誰も、自身のキャリアの中で、金融機関がこれほどもろく、融資市場がこれほど機能しなくなった時期を経験したことがない。
米住宅市場の低迷や景況感の落ち込み、失業率の上昇を考えると、現在の筋書きは大恐慌以来最悪の不況になる恐れを示している。 続く...




