AIG救済を歓迎、流動性懸念は大幅に改善へ=茂木担当相
[東京 17日 ロイター] 茂木敏充金融担当相は17日、金融庁内で記者団に対し、米当局がアメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)の救済策を決めたことについて、AIGの流動性不足の懸念が大幅に改善されるため、日本としても歓迎したいとの見解を示した。
ただ、国際金融市場の緊張は依然として続いているため、今後も高い警戒水準を維持して市場の動向を注視していく構えを示した。
茂木金融担当相は「今回の動きは早かった」と米当局の対応を評価した上で、AIGの株価下落や格付けの引き下げで流動性の懸念が高まっていたものの、「この決定で流動性不足が大幅に改善されるだろう」との見方を示した。
一方で、今回の米当局の対応は「当面の措置として適切だったが、まだまだ国際金融の緊張感は続いている。一層、各国当局の連携をとっていくことが必要だ」と姿勢を示した。さらに「米国の住宅・不動産市況はまだまだ厳しい。株価、為替の形で、日本への実体経済に影響を及ぼす懸念が残っている」とも述べた。
米リーマン・ブラザーズ・ホールディングスLEH.Nが経営破たん処理に追い込まれたが、AIGに対しては、米当局は救済策を決断した。この対応の違いについて茂木担当相は「システミックリスクとモラルハザードの観点を総合的に判断したのだと承知している」と述べた。
金融庁はリーマンの日本法人に資産の国内保有命令と業務停止命令を発動した。今回の決定を受けて、AIGの日本現地法人については「当面、なんらかの措置をとることは今の段階で必要ない。今後も、変わらない形で営業されると思う」とした。
(ロイター日本語ニュース 村井 令二記者)
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