09年の見通し:為替、ドル全面安で円は最高値突破か

2008年 12月 24日 17:17 JST
 

 [東京 24日 ロイター] 2009年の為替相場はドルの下落を予想する声が大勢だ。金融危機と景気悪化、経済対策などに伴う政府負担の増大が世界同時に発生するためグローバルな資本フローは行き場を探して神経質に動き回りそうだ。

 米国の劣勢が相対的に目立ち始める形でユーロ/ドルは上昇、ドル/円は1995年につけた最安値(円の最高値)79.75円を突破して下落する可能性もある。ほぼ5年ぶりの為替介入を予想する声も出ている。ドルの底打ちは米財政出動の効果が出始める年後半から翌年にかけてになりそうだ、との見方が多い。 

 市場関係者の予想レンジとコメントは以下の通り。 

 <三菱東京UFJ銀行 市場部門チーフアナリスト 高島修氏> 

 予想レンジ ドル/円:75―100円

       ユーロ/ドル:1.30―1.50ドル 

 ドル安/円高が進みやすい地合いとみている。年明け以降は各国の財政政策や金融政策によって金融危機にやや一服感が広がるが、年後半は再び危機感が強まって円は買われやすくなる。ドル/円の史上最安値79.75円は、年後半に付けるとの見方だ。1月20日のオバマ政権発足で、財政出動による期待感からドル買いとの見方もできるが、あまり長続きなしないだろう。日本は基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化が遅れることで、数年間の長期スパンでみればネガティブだが、目先の円売りとしては限定的ではないか。

 足元の円高の水準とスピード感を考えると、日本の金融当局による為替介入に対する警戒感が必要な状況になってきたと考える。欧米との協調介入については実質実効円相場を参考にしているが、10月に主要7カ国が円高警戒の緊急声明を出したこともあり、あと1割程度円高が進む場面においてはその可能性も否定できなくなってくると思う。なお、日本の企業は現時点でドル/円の想定為替レートを100円付近としているが、下方修正は避けられないだろう。   続く...

 
 
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