焦点:米小売業者、リストラ加速で2010年の巻き返しに布陣

2008年 12月 25日 17:51 JST
 

 [アトランタ 23日 ロイター] 米国の景気低迷が続く中、小売業者は書き入れ時となるクリスマス商戦終了後に閉店を含むリストラ策を一段と推し進め、2010年の巻き返しに向け体制を整えるもようだ。

 多くの米小売業者は11月末の感謝祭後に始まるクリスマス商戦の間、大掛かりなリストラは控えていた。しかし、これから1月初旬の会計年度末に向けてリストラを加速させるとの見方が強い。

 コンサルタント会社のTNSリテール・フォワードのシニア・エコノミスト、フランク・バディリョ氏は「小売業界で再編の動きがあるとみている。クリスマス明けにも、かなりのスピードで始まるだろう」と述べた。具体的には「閉店、合併、買収、破たん」などの動きが予測されるとしている。

 クリスマスは小売業者にとり大事な書き入れ時だ。しかし今年は景気低迷に伴う失業率の上昇や信用収縮などにより、クリスマス商戦の売上高は過去約40年で最悪となったもようだ。

 こうした状況のなか、オフィス用品販売のオフィス・デポ(ODP.N: 株価, 企業情報, レポート)は今後3カ月以内に北米で112の店舗を閉鎖する。米小売り業者の間では、シアーズ・ホールディングス(SHLD.O: 株価, 企業情報, レポート)、ディラーズ(DDS.N: 株価, 企業情報, レポート)は既に閉店の動きを開始、ウイリアムズ・ソノマ(WSM.N: 株価, 企業情報, レポート)とセレクト・コンフォート(SCSS.O: 株価, 企業情報, レポート)も、それぞれ採算が悪化している店舗を2009年中に閉鎖する計画だ。

 一方、クリスマス商戦終了を待たずにリストラを敢行せざるを得なかった業者もある。11月に連邦破産法11条の適用を申請し事実上破たんした家電小売チェーンのサーキット・シティー・ストアーズ(CCTYQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)は、国内店舗の約5分の1の閉店作業を進めている。

 人材コンサルタント会社、ヘイ・グループの小売部門担当のクレイグ・ロウリー氏は、1月初旬の会計年度末を控え多くの小売業者が閉店のペースを加速させると予測。閉店に加え、各店舗で雇用していた臨時従業員や本部で働く社員などの削減にも動くとしている。

 ロウリー氏は「小売業者にとっては困難な1年だった。株価も大幅に下げている。このため、どの業者も今年度はコストを極力削減しようとしている」と述べた。同氏は、多くの小売業者はできる限り需要低迷に対応する体制を整えた上で、2010年に巻き返しを図ろうとしているようだと述べた。  続く...

 
 
 
 
 
Photo
 

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ