12月の新規投信設定額は643億円、投資マインド冷え込み

2009年 01月 5日 17:04 JST
 

 [東京 5日 ロイター] 投信情報サービス会社リッパーによると、2008年12月に新規設定された公募投信は計30本、設定金額は643億2500万円となった。

10─11月に比べれば設定額は増加しているものの、依然として低水準が続いており、例年の3000億円台からは約5分の1の水準に留まった。「ボーナスシーズンでありながら顧客に対して全くというほど新規商品についての案内など営業活動ができなかった。

年末に向けて相次いで発表された企業のリストラなどを受け、投資家マインドはますます冷え込んだ印象を受けた」(大手証券)という。

 設定本数は前月とほぼ同様の水準だが、今年1─11月の月次平均である42本を下回り、設定金額も同平均の約1696億円の4割以下にとどまった。 

 米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)破たんから始まった世界金融市場の混乱で、9月以降は新規ファンドの設定を直前に中止する動きが相次いでいるが、12月も11月の4本に続き、野村アセットマネジメントの「野村ブラジル株0812(野村リターン・リバーサル・シリーズ)」1本が設定が取り止めになった。08年は9月以降年末までに計12本が設定取り止めとなっている。「ファンドは設定することに意味があるのではなく、その後の資金流入等も含めた運用が重要になってくる。当初の募集状況が想定していた効率的な運用をできる額に満たないような場合、今後も設定取り止めは出てくるだろう」(投信会社)との声もある。 

 一方、12月に設定されたファンドで設定額が100億円を超えたのは3本のみ。最大だったのは新光投信の「新光ブラジル債券ファンド」で154億3500万円。次いで大和証券投資信託委託の「ダイワ・エネルギーテクノロジー・ファンド(限定追加型)」が137億円、3位は東京海上アセットマネジメント投信の「ダイヤセレクト日本株オープン」で129億9700万円だった。10月以降、100億円超のファンドは激減しており、10月1本、11月2本、12月3本と徐々に増えているものの大半が小粒の設定にとどまった。 

 1月は5日時点で34本の新規設定が予定されており、本数ベースでは例年と同じ水準にあるが、内容をみると、通貨選択型ファンドやSMA向けファンドがあり、本数が膨らんでいる。また「株式市場が大きく下げたことの反動を狙う単位型の設定が目立つ。まだ運用会社も販売会社も新規設定には消極的な状況が続いている」(投信会社)との声も出ている。 

 直近の各月設定状況は以下のとおり。  続く...

 
 

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ
 
写真

サンフランシスコ地区連銀のイエレン総裁は、今後2年間はFF金利がゼロ近辺にとどまる可能性があると指摘した。  ブログ