円の過大評価ない、上昇抑制も輸出への効果限定的=黒田ADB総裁

2009年 01月 29日 19:48 JST
 
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 [ダボス(スイス) 29日 ロイター] アジア開発銀行(ADB)の黒田東彦総裁は29日、円相場は対ドルで90円近くで安定していると述べ、過大評価とは考えられていないとの認識を明らかにした。

 当地で開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の合間、ロイターに述べた。黒田総裁は、経済が世界的に減速するなか、通貨上昇を抑制しようとしても、輸出への効果は限定的、との見解を示した。

 円は今月に一時、ドルに対して87.11円と、13年ぶりの高値水準をつけた。それ以来、円は88─91円付近で推移している。

 総裁は、円は(対ドルで)89円付近で安定していると述べたほか、為替介入は市場の地合いなどさまざまな要因に左右される、と述べた。

 そのうえで総裁は、現時点では円が過大評価されているとは思わないし、ドルが過小評価されているとも思わない、との見解を示した。また景気が世界的に同時に悪化していくなか、自国通貨の上昇を抑制するだけでは、輸出に前向きな影響が出るとは考えにくいとの見方を示した。

 中国が昨年11月に発表した2年間で4兆元(5800億ドル)の景気刺激策については、一段の対策が発表される可能性があると述べた。

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