焦点:住宅価格下落で、賃貸派から購入派に転じる米国人
[ニューヨーク 25日 ロイター] サンフランシスコで夫とともに6年間にわたって賃貸生活を続けていたケイト・ウィルーズさんは、現在の小さなアパートから寝室が4つあるビクトリア朝の一戸建て住宅に住み替えられるチャンスが到来したと知り飛び上がった。住宅ローンで支払う金額が、今の家賃と同額だと分かったのだ。
フィナンシャル・プランナーとしてアメリプライス・ファイナンシャルに勤めるウィルーズさんは、「あんなに興奮したことはなかった」とその時のことを振り返る。夫のチャーリーさんとともに、さっそく念願のマイホーム購入の契約を結んだという。
米国の一部地域では、住宅価格が借り続けるより買った方が安いというレベルにまで下落。加えて住宅ローンの金利が過去最低水準となったこともあり、マイホーム購入を考えていた賃貸派の人々を喜ばせている。
ウィルーズさんは「米政府はピーク時の高値で(住宅を)買った人たちを救済しているが、私にとっては今の住宅価格下落と住宅ローン金利の低下が景気刺激策のようなもの」と述べ、今が買い時だと直感したと語った。「かつては誰もが、サンフランシスコの住宅価格は決して下がらないと言い切っていた。でも人が『決して起きない』と言うことは、往々にして起きるもの。天の邪鬼(あまのじゃく)にならないと」。ウィルーズさんのマイホーム購入にかかった金額は、現在の賃貸アパートに住み続けるのと同額だったという。
S&Pケース・シラー住宅価格指数の算出調査対象の1つであるサンフランシスコでは、昨年12月、住宅価格が前月比で3.8%下落した。前年比では平均31.2%ダウンで、全米都市の中でも最悪の水準だった。
カリフォルニア州の住宅市場で一筋の光となっているのは、価格低下が新たな購入者を呼んでいるという事実だ。
MDAデータクイックが先週発表した報告書によると、同州の住宅販売戸数は今年2月、差し押さえ物件の流入で販売価格の中央値が39・9%下がったのを受け、前年比42.5%増となった。前月比では、2月の新築および中古物件の販売戸数は0・8%減となる2万9225戸で、その販売価格の中央値は、1月と変わらずの37万3000ドル(約3700万円)だった。
<購入の方が「安上がり」> 続く...
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