インタビュー:株価は25%減益水準、短観通りなら上振れも=JPモルガン

2009年 04月 8日 17:51 JST
 

 [東京 8日 ロイター] JPモルガン証券・株式調査部チーフストラテジストの北野一氏は8日、ロイターのインタビューに対し、2009年度の企業業績見通しについて述べた。

 北野氏は現時点の日経平均株価水準が経常利益ベースで25%減益を織り込んだ水準にあり、3月日銀短観の11%減益レベルであれば株価レンジは切り上がる可能性が大きいとの見方を示した。現在は金融仲介機能の低下により需要が異常なレベルに下振れしており、金融危機が沈静化すれば需要は急回復するとみているという。 

 ──今年の決算発表のポイントは。

  「株価は2008年度の企業業績をすでに織り込んでしまっているので、ポイントは新年度の見通しだ。市場や企業が予想する数値に対して、結果的にどのように着地するかを少しずつ修正していくということになろう」 

 「3月日銀短観で示された09年度大企業・全産業の経常利益計画は前年比11.0%減。前年度の日経平均株価の平均値は1万0801円であり、短観の経常減益率11%を考慮すると今年度の平均値は約9610円ということになる。株価の平均値に対する変動率は15%程度あるので、レンジは大体8000円から1万1000円だろう」 

 「また過去の例では、短観の経常利益の予想数値に対して実績数値のかい離率はプラスマイナス15%程度であるので、下限を25%減益とすると日経平均の今年度平均値は約8100円。レンジを上下15%とすると6800円から9300円になる。これは今年1─3月のレンジとほぼ同じだ。つまり現在の日経平均株価はほぼ25%減益を織り込んだ水準といえよう。仮に短観の予想数値と同じレベルで4─6月期、7─9月期の業績が推移すれば日経平均の適正レンジは8000円から1万1000円となり今よりも切り上がる」 

 ──企業業績のボトム時期はいつごろになりそうか。 

 「企業業績のボトムは今年2月だった可能性が大きい。企業業績は鉱工業生産とほぼパラレルに動いており、3月、4月の鉱工業生産予測値はプラスとなった。予測値が下方修正される可能性もあるため、慎重派は5月末まで待つこともできるが、リスク覚悟で買いに出る向きもあるので株価はその時点までに上昇している可能性もある」   続く...

 
 
 
 
 
 

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