外為市場は株高なら円売り地合いか、売買交錯の可能性も
[東京 10日 ロイター] 4月13日からの週の外為市場も、引き続き、世界的な株価動向に左右されやすい展開が続きそうだ。
相次ぐ米系金融機関の決算を受けて株価が上昇すれば、投資家のリスク回避姿勢が緩和するとの見方から円売り地合いが強まりやすい。
しかし、景気が急減速する中で進む最近の株高には疑問の声も上がっているだけに、ドルの101円台など直近の高値圏では売買が交錯しやすくなる可能性を指摘する声もある。
予想レンジはドル/円が98―102円、ユーロ/ドルが1.30―1.34ドル付近。
市場の関心は、米系金融機関の決算と株価反応に集まっている。9日の取引で米銀大手のウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)が予想を上回る第1・四半期決算を発表、銀行セクターに買いが強まって米株全般の上げをけん引したことで、来週の大手行決算でも同様の展開が続けば、為替市場では円が売られやすくなる見通しだ。
ただ、今回の決算から時価会計基準の緩和が適用されていること、Wファーゴの決算を受けて、9日の取引でフィラデルフィアKBW銀行株指数が20%超の上げを見せるなど、米銀の好決算期待が急速に織り込まれていることから、一段の株高や円安は見込みにくくなってきたとする見方もある。
世界同時の景気減速が進む中での株高をめぐっても「一時ほどの悲観が後退」(都銀)してきた側面はあるものの、「売り込まれすぎの反動」(外銀)として、参加者のポジション繰りが主導しているに過ぎないとする見方も根強い。各国政府や中銀が打ち出している対策も「多くの問題は先送りされているだけで、根源的な解決にはほど遠い」(別の外銀)との見方から、円を大きく売り仕掛けるのは難しいとする声もある。
ロイターの調べでは、14日にゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、16日にJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、17日にシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が決算を発表する予定。 続く...




