近畿経済、輸出・生産は足元若干明るい方向変化=日銀大阪支店長

2009年 04月 17日 17:39 JST
 

 [東京 17日 ロイター] 日銀理事の早川英男大阪支店長は17日、支店長会議後の記者会見で、近畿地区の生産・輸出動向について「足元若干明るい方向変化もみられる」と述べた。

 その理由として、輸出については、1)海外での在庫調整が進んだこと、2)アジア方面で若干需要が戻ってきたこと──を挙げた。早川支店長は生産についても「国内の在庫調整の進ちょくと合わせて、1─3月までは相当大きな減少になるが、4─6月以降はだんだん下げ止まってくるのではないかとの期待感が生まれている」と指摘。ただ、「仮に在庫調整が終わって、輸出・生産が下げ止まる、あるいはリバウンドしたとしても、そのレベルは最終需要自体が落ちているので、1年前に比べるとかなり低い」とも述べ、元の水準に戻るにはまだ時間がかかるとの見方を示した。

 一方、企業の決算発表が本格化する5月に企業金融が再び厳しい局面を迎えるとの懸念については「資金需要がそれほど高まる状況ではないので、5月危機というほどではないだろうと個人的には思っている」としながらも、「注視してみる必要はある」と警戒態勢は崩さなかった。早川支店長は「それよりも、やはり中小企業の方が心配だ」と述べた。

 日銀は近畿経済について「大幅に悪化しており、厳しい状況にある」との判断を示しているが、早川支店長は「まだ下げ止まったところまではいっていないが、明らかに落ちるスピードは緩くなりつつある」との見方を示した。

 (ロイターニュース 志田 義寧)

 
 
 
 
 
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