情報BOX:08年度運用各社公募投信残高、9割が前年比大幅減
[東京 20日 ロイター] 投資信託協会のデータをもとに、2008年度末の各運用会社の公募投信残高等を前年度末と比較した。運用会社数は07年度の71社から80社に増加。前年度と残高比較のできる71社でみると、対前年で残高増となったのはわずか7社だった。
ただ、そのうちほとんどが残高200億円以下、あるいは30億円以下の規模の小さな運用会社で、残高は増加したが必ずしも業界の大勢を表すようなものとはなっていない。
09年度に公募投信残高トップの野村アセットマネジメントの残高は前年比3割減となったほか、2番手の大和証券投資信託委託は約25%減、3番手の国際投信投資顧問においては約18%減だった。運用資産全体に占める株式や債券のウエートの違いが影響した。また残高が前年から軒並み半減、あるいはそれ以下となっている運用会社の中には、新興諸国やREITに投資するファンドを抱える運用会社が目立った。08年秋のリーマンショック以降、新興諸国株式は軒並み7割近く下落したうえ、REITも大幅に下落。資金流出に円高も重なり、一時は残高が風前の灯となったところもあった。
運用各社の収益状況は軒並み厳しくなっており、小規模運用会社間ではビジネスチャンスをにらんだ買収や合併などを模索するところも見られる。既に楽天投信とポーラスター投資顧問が合併し、楽天投信投資顧問が誕生している。他にも21世紀アセットマネジメントとファンドクリエーション投信投資顧問と合併を目指したが、これは株主の承認を得られず破談となった。業界関係者によると、投資顧問を含め売りに出ている運用会社は多いという。
(ロイター日本語ニュース 岩崎 成子)
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