豚インフル関連株が人気化、感染拡大なら悪影響も

2009年 04月 28日 18:45 JST
 

 水野 文也記者

 [東京 28日 ロイター] 株式市場では、豚インフルエンザ関連株が引き続き人気を集めている。予防や治療がビジネスにつながる銘柄が先行して買われた格好だが、一方で経済全体に及ぼす悪影響について織り込む様子は現時点でみられない。

 日本で患者が発生していないことや、SARS(重症急性呼吸器症候群)流行時との比較から、現時点で企業業績に与える影響は限定的との見方が多いためだ。ただ、感染の広がり具合によって軽視できない材料になるとの懸念する声も出ており、今後の行方が注視される。

 世界保健機関(WHO)が豚インフルエンザの警戒水準(フェーズ)を「4」に引き上げたことを受け、株式市場でも豚インフルエンザが産業界に及ぼす影響について注目度が一段と高まった。

 「フェーズ4」はウイルスが人から人に感染し、地域レベルでの発生を引き起こす可能性があることを示しているため、抗ウイルス不織布などの対策製品を手掛けているダイワボウ(3107.T: 株価, ニュース, レポート)、ウイルスの増殖を抑制する繊維を開発しているシキボウ(3109.T: 株価, ニュース, レポート)がいずれも連日のストップ高となった。

 また、インフルエンザ治療薬「タミフル」を販売している中外製薬(4519.T: 株価, ニュース, レポート)も前日に続き高かった。

 中外製薬は「現段階で患者が国内で発生しても、タミフルに関して政府・自治体は備蓄分で対応することになるため、一企業として動くことはしていない。仮に日本に上陸して患者が増えたとして、その時点で追加要請があってから動くことになる」(広報担当者)としている。

 半面、エイチ・アイ・エス(9603.T: 株価, ニュース, レポート)、近畿日本ツーリスト(9726.T: 株価, ニュース, レポート)といった旅行会社の株価下落が目立つ。28日は落ち着いた動きとなったものの、前日は旅客数の減少懸念から日本航空(9205.T: 株価, ニュース, レポート)、全日空(9202.T: 株価, ニュース, レポート)など空運株が急落し、悪影響を織り込む動きが一部の銘柄で出ていた。  続く...

 
 
 
 
 
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