08年度決算剰余金の15%相当額を法定準備金に=日銀

2009年 05月 11日 19:36 JST
 

 [東京 11日 ロイター] 日銀は11日、2008年度決算における当期剰余金について、15%相当額を法定準備金として積み立てる方針を決定し、財務相に対して認可申請を行ったと発表した。

 財務の健全性を確保するため、日銀法で定められている5%相当額の3倍となる15%を積み立てる。この結果、08年度の自己資本比率は7.47%と、07年度と同水準となる。

 今回、日銀が剰余金を多めに積み立てるのは、日銀会計規定による自己資本比率とリスク状況を勘案し、財務の健全性を確保するため。

 5%を上回る積み立ては、04年度(10%)以来4年ぶり。日銀の会計規定では、自己資本比率を概ね8-12%で運営するとしているが、実際には、02年度以後、7%台で推移している。08年度についても、積み立てを仮に5%に抑えた場合、自己資本比率は7.44%にとどまるという。

 今回の決定についてJ.P.モルガン証券の菅野雅明チーフエコノミストは「日銀がCP、社債なども買い入れてきた結果として、日銀の資産がよりリスキーなものに変わり、資産劣化リスクがこれまでより高まってきた。ここで剰余金を積むことは、中央銀行のバランスシートの健全性を保ち、円への信認を維持するために必要な措置」と述べた。

 さらに同氏は「日銀が剰余金を多めに積むと、国庫納付金は減り、国にとっては税収が減るのと同じ効果がある。国にとってもコスト無しということではない」としたうえで「今後も金融システム不安などが台頭した場合、中央銀行への要求が高まる場合もあり得るが、中央銀行の買い入れはコストフリーではないということを国民も理解する必要がある」と指摘した。

 日銀では、決算全体の内容を5月下旬頃に公表する予定としている。

 
 
 
 
 
 

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