新生銀の10年3月期、個人向け業務で収益回復目指す

2009年 05月 13日 18:28 JST
 

 [東京 13日 ロイター] 新生銀行(8303.T: 株価, ニュース, レポート)は13日、2010年3月期の連結当期利益は100億円になる見通しと発表した。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト4人の当期利益予想の平均値は233億円。

 法人向けビジネスは厳しい環境が続くが、個人向け業務で収益回復を図る。

 10年3月期の業務純益は08年3月期程度の1000億円(09年3月期は約794億円)を上回ると想定。クレジットコストは650億円程度、その他の海外投融資に関わる損失などで200―300億円を見込む。

 経費削減では、前期から進めている早期退職制度などで銀行単体ベースで約2500人の従業員を2100人程度に減らす。グループ全体では2割の人員削減を行う。

 09年3月末の連結自己資本比率は8.35%、中核的自己資本(Tier1)比率は6.02%となった。Tier1から優先出資証券や優先株、繰り延べ税金資産を除いたコアTier1比率は4.03%とし、会見した八城政基会長兼社長は同行の健全性を強調した。その上で、さらに自己資本強化のための自力増資の検討やリスクアセットの削減を表明した。政府の公的資金注入についてはすでに公的資金が入っていることを踏まえ、「これ以上、簡単にお願いするわけにはいかない」と述べ、当面は申請しない方針を示した。

 09年3月期の当期損益は1430億円の赤字となり、新生銀発足以来の赤字幅となった。証券化商品の減損処理などでグループのアプラスやシンキの過払い利息返還請求に対応するための損失金を追加計上した。

 八城会長は、現在進めているあおぞら銀行(8304.T: 株価, ニュース, レポート)との統合交渉について「コメントできない」と述べた。

 (ロイター日本語ニュース 布施太郎記者)

 
 
 
 
 
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