米FRBの措置で恐慌回避=ダラス地区連銀総裁

2009年 05月 16日 05:04 JST
 

 [サンアントニオ(米テキサス州)15日 ロイター] 米ダラス地区連銀のフィッシャー総裁は15日、連邦準備理事会(FRB)の積極的な政策措置により米経済は「奈落の瀬戸際から」引き返し、回復に向かっている可能性があるとの見解を示した。ただ、回復は非常にゆっくりとしたペースで始まると予想した。

 総裁は当地での講演で「FRBの同僚による取り組みで恐慌に陥いることが回避された」と指摘。「ゆっくりとしたペースでの回復を予想している。V字型の回復ではなくU字型ですらないが、消費・貯蓄・投資の一段と賢明で持続可能な調和を見出すことで、非常にゆっくりとした長い道のりとなるだろう」と述べた。

 短期的インフレ見通しについては「抑制されている」とし、FRBはここ最近までみられていたデフレ圧力を解消したとの見方を示した。

 フィッシャー総裁はその上で、FRBは適切な時期にこれまでの緩和措置を解除する必要があるとの考えを示した。

 「インフレを引き起こさずに信用市場の機能を回復し景気回復をてこ入れする上で、最低限必要とされる以上の規模や期間にわたって現在のスタンスを維持したいと考えている連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーはだれもいない」と語った。

 FOMCは財政をファイナンスするとみられるべきではないとし、仮にそうなればFOMCはインフレを防ぐ独立機関ではなく、将来インフレを引き起こす誘因とみなされることになると警告した。

 さらに「われわれの行動は、金融市場や経済を奈落の瀬戸際から引き戻すことに成功した。しばしば指摘されているように、生産縮小を収束させ回復のきっかけとなる『若芽』が出始めている」と述べた。

 雇用喪失のペース鈍化や運送会社の売り上げ増加、購買担当者調査における新規受注の改善を明るい要素として挙げた。

 その一方で「今四半期の減速は緩やかとなり、底付近をしばらく推移する公算が大きい。恐らくプラス成長に転じるのは2010年に入ってからとなるだろう。これ以上早い時期に一定の持続的成長が見られれば、喜ばしいと同時に驚きだ」と述べた。

 
 
 
 
 
 

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