ギリシャ債務協議の合意は間近=ユーロ圏当局者
[ダボス(スイス)27 日 ロイター] ユーロ圏当局者は27日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、大詰めを迎えているギリシャ債務交換協議の合意は間近で、ユーロ圏の金融ファイアウォール(防火壁)強化に向けた取り組みも正しい方向に向かっているとの見解を示した。
欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は、ギリシャ債務交換協議での「合意は非常に近い。きょうでなくとも週末か、2月ではなく1月が好ましい」と述べた。
ドイツのショイブレ財務相も「ギリシャのデフォルト(債務不履行)は想定していない」と言明。ただ、ギリシャによる経済・財政改革実施の遅れに警戒感をにじませ、ギリシャに間違ったインセンティブを与えることをけん制した。
スペインのデギンドス経済相は、欧州中央銀行(ECB)が保有するギリシャ国債の損失負担することは、金融政策を阻害する恐れがあるとして、反対する立場を鮮明にした。
レーン委員はまた、欧州の金融ファイアウォール強化に向け、ユーロ圏当局者が今後数週間で、常設の安全網となる欧州安定メカニズム(ESM)の融資能力5000億ユーロに欧州金融安定ファシリティー(EFSF)の残りの利用可能枠2500億ユーロを組み込むべきか決定するとの見通しを示した。
同時に、国際通貨基金(IMF)の財源強化に向け、ラガルドIMF専務理事が欧州から5000億ドルの出資拡大を望んでいることに触れ、「これも(欧州の融資能力強化に向け)われれわれが想定している額に含めることができる」と述べた。
ラガルド専務理事は「危機の中心であるユーロ圏諸国は特別な努力が必要になる。世界的に銀行セクターが懸念されており、今後のユーロ圏の動向には大きな懸念がある」とし、欧州の金融ファイアウォール強化に向けた取り組みをあらためて要請した。
ガイトナー米財務長官もダボス会議で、ユーロ圏が危機対処で講じてきた一連の措置を評価しつつも、将来の危機回避に向け、欧州は一段と堅固で効果的なファイアウォールを構築する必要があると語った。また、欧州がファイアウォール強化への取り組みを示せば、他のIMF加盟国は欧州による努力の支援に動くとの認識を示した。
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