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カナダ中銀、金利据え置き 成長が持続可能かの判断「時期尚早」
2017年4月12日 / 14:50 / 5ヶ月前

カナダ中銀、金利据え置き 成長が持続可能かの判断「時期尚早」

 4月12日、カナダ銀行(中央銀行)は、政策金利を予想通り0.50%に据え置いた。写真はポロズ総裁。2016年4月撮影(2017年 ロイター/Chris Wattie)

[オタワ 12日 ロイター] - カナダ銀行(中央銀行)は12日、政策金利を予想通り0.50%に据え置いた。経済成長は1月時点の予想より上振れているが、経済が持続可能な成長軌道に乗っていると結論付けるのは時期尚早との考えを示した。

中銀は経済に著しい過剰能力が残っているとの立場をあらためて表明。2017年の成長率見通しはやや引き上げる一方、「長引く投資低迷」を反映し潜在成長見通しは引き下げた。これを踏まえ、需給ギャップの解消時期は、当初予想の2018年半ばから2018年上期に早まるとの見方を示した。

また企業投資は現在の回復局面で想定される水準を大きく下回っているとし、賃金の伸びもなお抑制されているとした。一方で、住宅投資は予想以上に力強いとの見方を示した。

「中銀は足元の堅調な指標を認識しているが、その一部は過渡的で、著しい不透明性が見通しを圧迫している点を留意している」とした。

ポロズ総裁は記者会見で「過去数カ月間のデータを踏まえ、今回は利下げは議題に上らなかったと明確に言うことができる」とし、2017年の成長見通しを引き上げたにもかかわらず、中銀のスタンスは「明確に中立的だ」と述べた。

同総裁は1月、中銀は利下げを検討したことを明らかにしており、今回の発言はこれに比べるとハト派的なトーンは後退。ただエコノミストの間では、中銀の慎重な文言を踏まえると利上げは近い将来には実施されないとの見方が出ている。

CIBCキャピタル・マーケッツのシニアエコノミスト、ベンジャミン・タル氏は「中銀は近い将来に金利の変更は行わないとのメッセージを発している」と指摘。「中銀は成長の構成要素に満足しておらず、投資と輸出が一段と持続可能になることを望んでいる。米国の先行き不透明感が払拭されることも望んでいる」と述べた。

ポロズ総裁はその後の議会証言で、カナダドルを動かす市場の要因を中銀が相殺しようとするのは間違いだと発言。通貨安は輸出の競争力を高める一方で投入コストを上昇させるため、一部セクターに「選択的に恩恵をもたらす」と語った。

また、ウィルキンス上級副総裁は議会で、カナダ中銀は米連邦準備理事会(FRB)から独立して政策決定を行っているものの、米国の利上げはカナダに影響を与えるとの見方を示した。

カナダ中銀は2015年に2回の利下げを実施。その後は金利は据え置いている。低金利を維持していることが特にトロントでの住宅価格上昇につながっているとの見方も出ている。

*内容を追加しました。

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