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アングル:中国証券会社、増益に陰りで緊縮ムード
2016年3月8日 / 04:51 / 2年前

アングル:中国証券会社、増益に陰りで緊縮ムード

 3月9日、昨年の春節には羽振りが良かった中国の証券会社だが、株式市場の暴落を経て今年はすっかり緊縮ムードに転じている。写真は上海の証券会社で株価を見入る個人投資家。昨年9月撮影(2016年 ロイター/Aly Song)

[上海 8日 ロイター] - 昨年の春節(旧正月)には羽振りが良かった中国の証券会社だが、株式市場の暴落を経て今年はすっかり緊縮ムードに転じている。

中国株は昨年前半に急騰した後、夏に暴落。インサイダー取引その他の不正行為をめぐる証券業界の取り調べが活発化した。証券会社は今年、力強い増益の復活を望んでいるが、株価は軟調なままだ。

複数の証券会社の社員によると、各社はコスト削減のために歩合やスタッフへの支給を削減している。

海通証券のある部門は昨年の春節、従業員に昼食をふるまい、オンラインショッピングのクーポン券をプレゼントした。今年はクーポン券の枚数が減らされ、昼食会は「お茶と語らいの会」に変わった。

証券各社は不正捜査を受けている身だけに、自粛といった側面もある。中国最大の証券会社CITIC証券(600030.SS)のある従業員によると、同社も今年は社内の春節祝賀会を取りやめた。

当局の取り調べを受けている中国銀河証券(6881.HK)の従業員によると、同社はボーナス支給を延期した。

海通、CITIC、中国銀河はコメントを避けた。

<増益ペース減速へ>

中国証券業協会によると、証券会社125社の利益は昨年、夏の株価暴落にもかかわらず150%も増えて2兆4000億元(3664億ドル)に達した。

しかし業界関係者によると、各社は従業員に利益を配分するのではなく、資本増強に努めている。厳しい1年になりそうだからだ。

フィリップ証券(香港)のアナリスト、シンギュー・チェン氏は「利益と資本コストに基づいて決定を下す必要がある。(利益が)2、3四半期だけ突然増えたからといって払ってしまうわけにはいかない」と述べた。

スターマイン・プロフェッショナルの推計では、上場している証券会社20社の利益は今年、25%にとどまり、来年は横ばいとなる可能性がある。

上場証券会社の株価は、ほとんどが昨年6月初めの半分の水準で推移している。

<M&A>

証券会社にとって一筋の光明が、中国企業による海外での買収・合併(M&A)攻勢だ。昨年はアジア太平洋地域のM&A案件が初めて1兆ドルを超え、今年はさらに増えるとの期待が持たれている。

(Engen Tham記者)

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