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中国貿易統計、輸出入とも予想を上回る:識者はこうみる
2017年2月10日 / 05:35 / 7ヶ月前

中国貿易統計、輸出入とも予想を上回る:識者はこうみる

 2月10日、中国税関総署が公表したデータによると、1月の中国輸出はドル建てで前年同月比7.9%増となり、アナリスト予想を大きく上回った。輸入も16.7%増で、こちらも予想を上回った。 写真は上海自由貿易区にある洋山深水港に停泊しているコンテナー船。昨年9月撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

[東京 10日 ロイター] - 中国税関総署が公表したデータによると、1月の中国輸出はドル建てで前年同月比7.9%増となり、アナリスト予想を大きく上回った。輸入も16.7%増で、こちらも予想を上回った。

市場関係者の見方は以下の通り。

●旧正月控え企業が輸出前倒しか

<OCBC銀行(シンガポール)エコノミストのTOMMY XIE氏>

輸出が予想を上回った理由は主として3つある。1)比較水準が低かったこと、2)旧正月の影響、3)成長見通しの改善だ。

中国企業は旧正月を控え、輸出を前倒しする傾向がある。今年の旧正月は1月末だったため、前倒しが行われたのではないか。

政治的な不透明感が世界経済に与える影響も当面は限定的なようで、これも中国の輸出を引き続き支援しそうだ。

ただ、全体的に見ると、旧正月休み中の1カ月のデータで全体像は分からないため、2月のデータを見るまでは、結論に飛び付かないようにしている。

●人民元の下向きバイアス変わらず

<オーストラリア・ニュージーランド銀行(香港)のシニアエコノミスト、RAYMOND YEUNG氏>

今年の人民元については引き続き、バイアスが下向きと市場はみており、今回の貿易統計によっても変わらないだろう。貿易統計自体、春節の連休が昨年よりも前倒しになったことでゆがめられており、年初の3週間に駆け込みで取引が行われた可能性がある。

トランプ米大統領が中国との貿易で強硬姿勢をみせる可能性から、中国企業が取引を急いだとの見方もあるが、私は懐疑的だ。

市場の構造的なトレンドを変えるような一部の反貿易政策をトランプ政権が実施しない限り、貿易収支は今後数カ月安定的に推移するだろう。コモディティー価格の上昇と連動した輸入の順調な増加は、国内経済に対する健全な兆候だ。ただ輸入高の増加率に関しては、天井を打った可能性がある。

●輸入好調、リフレ継続の裏付け

<ガベカル・ドラゴノミクスの中国担当エコノミスト、ロン・チェン氏>

今年は春節が1月、昨年は2月だったことによる影響もあるが、かなり強い内容だった。(特に資源の)輸入が力強く、中国経済のリフレがなお続いていることを裏付けた。輸出は人民元安が奏効し始めたことを示している。

●世界経済の回復が増加要因、リスクは米中関係

<みずほ証券(香港)のチーフエコノミスト、Jianguang Shen氏>

(輸出入の増加は)春節の大型連休による影響だけではなく、欧米や新興国経済の成長回復も関係があるとみる。

輸入は堅調であり、中国政府の刺激策により内需が促進されていることからすれば当然と言えよう。輸出の見通しは、米中間の貿易戦争のリスクがあることを除けば良好だ。

米トランプ政権が対中貿易でどう対応するかが、中国にとって最も重要なリスクだ。

Reporting By Michio Kohno

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