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伊藤忠とタイCPがCITICに出資、対中案件として過去最大
2015年1月20日 / 05:07 / 3年前

伊藤忠とタイCPがCITICに出資、対中案件として過去最大

[東京 20日 ロイター] - 伊藤忠商事(8001.T)は20日、中国国有の複合企業、中国中信(CITICリミテッド)(0267.HK)グループとタイの財閥チャロン・ポカパン(CP)グループとの資本・業務提携で合意したと発表した。

 1月20日、中国国有の複合企業、 中国中信グループは、伊藤忠商事およびタイ財閥のチャロン・ポカパングループとの戦略的提携を発表した。香港の中信グループビルで2008年10月撮影(2015年 ロイター)

日本の企業が中国の企業に投資する案件の規模としては、2002年の日産自動車(7201.T)による国有自動車大手、東風汽車(0489.HK)への10億ドルの出資を上回り、過去最大。

伊藤忠にとっては、成長の見込める中国や東南アジアで食料、生活消費財、機械などの事業基盤を強化する狙いがある。CITICが今後注力する方針を示している環境、農業、省エネの分野などでもビジネス機会を創出する。

都内で会見した伊藤忠の岡藤正広社長は「2015年度から始まる当社の新中計は3年を計画しているが、最終年度2017年度には、非資源商社ナンバーワンの地位が確固たるものになるとともに、業界トップの座も十分に視野に入ってくる」と述べた。

伊藤忠とCPグループは折半で共同出資会社を設立し、共同出資会社を通じてCITICの普通株式10%(約5150億円)と優先株式(普通株の13.4%に相当、約6890億円)を2015年10月までに取得する。出資金額は総額1兆2040億円(803億香港ドル)。

優先株は普通株に転換される予定。最終的に伊藤忠とCPグループはCITICの議決権の約20%(約58億1800万株)を保有する大株主になり、CITICは共同出資会社の持分法適用関連会社になる。

伊藤忠にとっては約6000億円の出資となる。2015年度以降の業績などへの影響は、判明次第開示する予定だが、年間800億円程度の取り込み利益が見込める。

伊藤忠は昨年夏、CPグループと資本業務提携を締結し、アジアにおける食料、化学品、情報通信、金融など非資源分野における事業拡大の方針を発表していた。今回のCITICへの共同出資は、両社が共同でアジア全域のビジネスを強化する狙いもある。岡藤社長は「当社は、今後も高い成長が見込まれるアジアでのビジネス拡大を追求しており、そのために強力なパートナーが必要と考えていた」と述べ、CITICとの強固な関係構築の意義を強調。そのうえで「日本、中国、アジアを代表するコングロマリット3社の強みを融合することで、当社の中国、アジアを最重要分野とする非資源分野を中心とした成長戦略は大きく前進する」とした。

伊藤忠のファイナンシャル・アドバイザー(FA)は野村。CITICはCITIC証券、CPグループは外部のFAは起用しなかった。

江本恵美 大林優香; 取材協力:安藤律子、ローレンス・ホワイト

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