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コラム:孫氏と馬氏、インドで激突回避する方法
2017年3月23日 / 04:08 / 6ヶ月前

コラム:孫氏と馬氏、インドで激突回避する方法

 3月22日、ソフトバンクグループ社長の孫正義氏(中央)と中国電子商取引最大手のアリババ集団の創業者で会長の馬雲(ジャック・マー)氏(左)は、このままいけばぶつかり合うことになる。千葉市で2015年6月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[香港 22日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ソフトバンクグループ(9984.T)社長の孫正義氏と中国電子商取引最大手のアリババ集団(BABA.N)の創業者で会長の馬雲(ジャック・マー)氏は、このままいけばぶつかり合うことになる。両氏はインドでインターネット通販事業に投資している。ライバル同士のスナップディールとペイティーエム・イーコマースが合併すれば衝突は避けられる。

インドで「ユニコーン」と呼ばれる時価総額が10億ドル以上の巨大スタートアップ企業は10社に満たない。このうち4社は孫氏と馬氏の関連企業が大株主となっている。早い段階での投資は世界中で対立を生むが、インドでは特にそれが顕著だ。

ソフトバンクとアリババは現在、電子商取引で直接競合している。ソフトバンクは2014年以降、スナップディールに6億ドル以上投資し、アリババも15年に同社に出資した。

今年の状況を見てみると、スナップディールは苦戦している。アリババは焦点を移しペイティーエムに2億ドル出資した。インドに本格参入し米アマゾン(AMZN.O)やフリップカート(IPO-FLPK.N)といったより強力なライバルに立ち向かう構えを見せている。

もし孫氏がインドの電子商取引市場への投資を拡大すると決めれば、馬氏が直面する競争は一段と激しくなり、ソフトバンクが保有するアリババ株が圧迫される恐れがある。

ソフトバンクはアリババ株の30%を保有し、時価総額は約780億ドルだ。これに比べるとインド市場は確かに小さいように見える。だがアマゾンはインドに50億ドル投資すると宣言しており、孫氏と馬氏の投資も大規模なものになる可能性がある。

スナップディールは身売り交渉を否定しているが、結局のところインドのインターネット通販大手の中で同社は最も弱い。経費と人員を削減し、非常に競争の激しい市場に踏みとどまろうとしているが、成功できるのはおそらく2社か3社だろう。ペイティーエムと事業統合すれば孫氏と馬氏の直接対決を回避できる。

●背景となるニュース

*22日付のインド紙ミントが関係筋の話として報じたところによると、スナップディールは、身売りの可能性について、国内のライバル会社であるペイティーエムスおよびフリップカートと協議している。

*スナップディールは身売り協議をめぐる報道を否定。広報担当者は「スナップディールは、そのような議論をしていないと断言する。報道は根拠がなく誤りだ。われわれは採算性向上に向けた道のりを着実に上っており、全ての努力がその過程にある」との声明を発表した。

*筆者は「Reuters Breakingviews」のコラムニストです。本コラムは筆者の個人的見解に基づいて書かれています。

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