百貨店売上高、セール前倒し効果でマイナス幅縮小へ
[東京 14日 ロイター] ロイターが実施した聞き取り調査によると、日本百貨店協会が21日に発表する6月の全国百貨店売上高は、16カ月連続で前年割れも、クリアランスセールの前倒し効果などで、マイナス幅は前月に比べて縮小する見通し。
ただし7月上旬は、需要先取りによる減速感も出ている。百貨店によっては、低価格帯の商品開発などで値ごろ感をアピールする動きも目立ってきている。
6月は前年よりも日曜が1日少なかったものの、株価上昇や景気先行きへの期待感が広がるなか、セール前倒しが売上のサポート要因となった。例年よりもセール開始を4日程度早めた高島屋では「6月下旬からのクリアランスセール前倒し効果により、婦人服もマイナス8%台にまで回復した」と説明。大丸でも「売場特価など価格対応商品の強化展開により、衣料品の動向に改善の兆しがみられた」として、前年比でのマイナス幅が1桁台に縮小する動きが広がった。
もっとも、7月上旬は、6月のセール前倒しによる需要先取りもあり、鈍い動きとなっている。そうした中、低価格帯商品への取り組み強化で集客効果が出ている例もある。
松屋銀座では生活応援フェアで399円弁当を期間限定で売り出したところ、売り場への集客効果につながっているという。
従来よりも値ごろ感のある商品「ナイスプライス」を展開する高島屋では、秋のトレンドを取り入れた夏素材の衣料品なども力を入れており、ミレニアムリテイリングでも、プライベートブランド(PB商品)への対応を拡充する方向だ。
厳しい所得・雇用環境の下で、生活防衛意識が高まるなか、百貨店では下取りセールといった企画中心の対応にとどまらず、商品開発などで価格対応を進める動きも目立ってきている。
(ロイター日本語ニュース 寺脇 麻理記者)
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