伊藤忠がユニー株3%を取得へ、中国展開などで協力
[東京 22日 ロイター] 伊藤忠商事(8001.T: 株価, ニュース, レポート)とユニー(8270.T: 株価, ニュース, レポート)は22日、資本業務提携の締結で合意したと発表した。伊藤忠は、2010年3月末までにユニーの発行済み株式の約3%を取得する。
今回の提携により、商品開発や調達、物流など、これまで進めてきた協力関係を強化するほか、ユニーの中国展開、食品残渣リサイクルなどに共同で取り組む。
株式は基本的には市場内で取得。まとまった株式を手放したいという先があった場合には、市場外で取得する可能性もある。取得金額は、22日の終値670円で計算すると約40億円となる。
両社は、2006年1月に包括的な業務協力契約を結び、調達や物流での協力に加え、衣料品やパン、店舗の廃油を利用したハンドソープなど共同での商品開発を進めてきた。今回、資本提携に踏み込む理由について、ユニーの前村哲路社長は会見で「3年半で協力関係の実績が積み上がっている。一歩踏み込んで、関係を強固なものにしようということ」と説明した。今回の提携により、これまで両グループ間で約1100億円程度あった取引が、2―3年で1000億円程度上積みできるとみている。
伊藤忠商事(8001.T: 株価, ニュース, レポート)の小林栄三社長は「海外での情報ネットワークやインフラなどは競争力のあるものを持っている」とし、ユニーが進めようとしている中国展開のサポートを行うとした。ユニーは現在、香港に1店舗を出店しているが、総合スーパー(GMS)を必要とする中間層の人口が増加しているため、中国での出店ニーズは強まっているという。
出資比率引き上げの可能性については「現時点では何とも言えない」(前村社長)としながらも「お互いにとってメリットがあるならば当然そうなる」とも述べ、今回の資本提携の効果次第との考えを示した。少子高齢化に伴い国内では需要が減少しているため、商品開発力、コストを引き下げるための商品調達、物流などの強化、海外出店などが流通企業にとって急務になっている。商社が持つネットワークを活かすことで、こうした課題の解決を急ぐ動きは増加している。
伊藤忠はファミリーマート(8028.T: 株価, ニュース, レポート)株を約31%保有、ユニーはサークルKサンクス(3337.T: 株価, ニュース, レポート)株を約47%保有しており、ともに筆頭株主。ファミリーMとサークルKSの関係については「お互いにメリットがあるならば、どんどん協業を進めていく」(小林社長)という。一方、焼肉店チェーン「牛角」などを展開するレックス・ホールディングス(東京都港区)傘下のコンビニエンスストアチェーン、エーエム・ピーエム・ジャパン(am/pm、東京都港区)の買収については「コメントし難い」(小林社長)と述べるにとどめた。
(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)
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