スズキが通期予想を大幅上方修正、インドの好調で

2009年 11月 3日 17:13 JST
 
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 [東京 2日 ロイター] スズキ(7269.T: 株価, ニュース, レポート)は2日、2010年3月期の連結営業利益予想を前年比48%減の400億円に上方修正すると発表した。従来予想の100億円に比べ、300%の上方修正となる。トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト13人の予測平均値485億円を17.6%下回っている。

 二輪車事業が赤字転落したものの、主力市場のインドでの販売が堅調なうえ、原材料価格の下落や、期初想定よりも為替レートが円安に振れたのも寄与。従来はトントンを見込んでいた4─9月期の営業損益で黒字を確保できたため、通期予想を引き上げた。通期の想定為替レートは、1ドル90円から93円、1ユーロ115円から124円へそれぞれ修正した。 

 2009年4─9月の連結営業利益は前年同期比47.5%減の318億円になった。通期予想に対する進ちょく率は79.6%。前年同期の通期実績に対する割合は78.8%だった。地域別ではインドなどアジアが前年同期比23.1%増の254億円と過半の営業利益を稼ぎ出した。一方、事業別では二輪車が55億円の赤字に転落。会見した鈴木修会長は、「大変反省しており黒字化が喫緊の課題。携帯電話のように(低価格で)売りすぎたかもしれない。来期は黒字化したい」と話した。

 通期予想を大幅に上方修正したものの、欧米などの自動車販売支援策が徐々に打ち切られた後、「(市場の回復に)つながらないのではないか」と指摘し、下期の経営環境は不透明だと強調した。 国内市場についても「新しい自動車は品質の向上で買い替え年数が長くなりつつあり、市場が飽和しつつある」として、構造的に低迷が続くとの見方を示した。

 スズキは、資本提携関係にある米ゼネラル・モーターズ(GM)[GM.UL]の業績低迷により、新たな提携戦略が注目されているが、このほど一部で報じられた独フォルクスワーゲン(VW)(VOWG.DE: 株価, 企業情報, レポート)との提携については、「火のない所に煙はたたないというが、みなさん(メディア)が勝手に煙をたてた。当社は何の関係もない」と否定した。

 一方で、次世代環境技術の開発について「率直に言って他社と比べ後れを取っているのは事実」と指摘し、技術開発をめぐり柔軟な提携戦略を取る可能性を示唆した。

(ロイターニュース 竹本 能文記者)

 
 
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