英FSA、元従業員の不正取引でUBSに罰金約12億円
[ロンドン 5日 ロイター] 英金融サービス機構(FSA)は5日、スイスの大手金融グループUBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)の元ディーラー4人が顧客の資金を不正に利用して外国為替と貴金属取引を行い、顧客に損害を与えたとして、UBSに800万ポンド(約1320万ドルまたは約12億円)の罰金の支払いを命じた。
UBSは顧客に対し、すでに4200万ドルの損害を賠償。内部告発で明るみに出た今回の事件で、UBSは合計で5500万ドルを超える損失を被った。
FSAによると、今回の事件に関わったロンドンの4人のディーラーは2006年1月から2007年12月にかけて、少なくとも39の顧客口座を使い不正取引を行った。ピーク時には1日当たり50件の不正取引を行ったという。
FSAの法令順守と金融犯罪担当ディレクターのマーガレット・コール氏は「これらの従業員はUBSの不十分なシステムと内部統制を逆手にとり、顧客の資金を使って不正取引を行い、損失を隠匿した」と述べた。
UBSは内部告発を受け、再発防止策を導入。関与した4人のディーラーは既に解雇されている。同社は「UBSは今回の事件を深く憂慮している。FSAの調査には全面的に協力した。今回の事件が終息し、前進することができる」との声明を発表した。
FSAがUBSに課した罰金は、FSAが英・オランダ系国際石油資本(メジャー)のロイヤル・ダッチ・シェル(RDSa.L: 株価, 企業情報, レポート)に2004年に課した1700万ポンド、米金融大手シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)の関連会社に同年に課した1390万ポンドの罰金に次ぐ3番目の規模。
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