日経平均8日続落、弱気ムード強く買い戻しも低調

2009年 07月 10日 16:36 JST
 
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 [東京 10日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は8日続落。ただ、下落幅は3円78銭と小幅で、日中の上下幅も104円91銭と狭いレンジでの推移となった。米株安と円高は一服したが、景気回復期待の後退で市場から楽観ムードは消え去り、テクニカル的な買い戻しも入りにくくなっている。

 12日に東京都議会選挙、来週には米金融機関などの決算発表を控えていることから様子見姿勢をとる投資家が多かった。

 東証1部騰落数は値上がり833銘柄に対して値下がり749銘柄、変わらずが116銘柄だった。東証1部売買代金は1兆4168億円と前日に比べ膨らんだが、市場筋によるとマイナーSQ(特別清算指数)算出に絡む売買代金が約2200億円弱あったとみられ、実質的には低調なボリュームだった。

 SQを無難に通過し、米株安と円高もいったん小康状態となっていることから買い戻しが入る展開も予想されたが、上値は重く、小幅ながらマイナス圏に沈んで週の取引を終えた。ひとつの要因は投資家の目線が現水準よりも下に向いていることだ。「国内の機関投資家は9000円を割れたら買いに出ようとしており、現在は様子見だ」(準大手証券トレーダー)とされ、長期資金が動く気配は乏しい。

 6月米雇用統計を統計をきっかけにして景気楽観論が後退。米新規失業保険週間申請件

数(7月4日終了)や米アルコア(AA.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算など市場予想よりも悪くない指標・決算も出ているが、市場では「依然として水面下の水準。景気刺激策の息切れが心配だ」(国内証券)と弱気な受け止め方をしている。先物の売り残を増やしている一部の短期筋などはいずれショートカバーに動くとみられているが、「買い手は乏しく上値は限られるだろう」(同)とみられている。

 12日の東京都議会選挙についても市場では「結果次第では総選挙が先送りになり、株価の停滞が長引くことが懸念されている」(大手証券エクイティ部)と不安視する向きが多い。

 欧州勢による海運株や鉄鋼株へのバスケット売りも観測されたが、フローは細く、前日終値付近のもみあいに終始した。 

 個別銘柄では、米株安と円高一服を背景にトヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)に買い戻しが入った。ただソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)やファナック(6954.T: 株価, ニュース, レポート)などは小幅安で輸出株全体としてはまちまち。

 ファーストリテイリング(9983.T: 株価, ニュース, レポート)やジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)など個人投資家の選好度が高い銘柄も軟調だった。ファーストリテは前日に2009年8月期の業績見通しを上方修正し、過去最高益を更新する見通しとしたにもかかわらずマイナスで引けた。

 ある準大手証券ストラテジストは「月間でみた過去最高の公募増資額はNTTドコモ(9437.T: 株価, ニュース, レポート)の公募増資があった2001年2月の9615億円。今年6月は9320億円、7月は1兆1200億円と、2カ月間で2兆円を超える。また環境関連など個別材料株が値下がりを続けていることもあり、個人投資家の荷もたれ感が強くなっている」と指摘している。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 
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