再送:米カーライル、HOYAと日本板硝子折半出資会社の過半数株を取得
[東京 9日 ロイター] HOYA(7741.T: 株価, ニュース, レポート)と日本板硝子(5202.T: 株価, ニュース, レポート)が折半出資する液晶ガラス基板メーカーのNHテクノグラス(横浜市)は9日、米投資ファンドのカーライル・グループがNHテクノグラス株の過半数を取得すると発表した。NHテクノグラスは、資金的な後ろ盾を得て海外生産拠点を中心に積極投資を進める考えで、将来的な上場も視野に入れる。
日本板硝子が保有するNHテクノグラス株の50%(3万株)のすべてを、HOYAは保有するNH株3万株のうち1万2921株を、それぞれカーライルに売却する。売却額は日本板硝子が406億円、HOYAが175億円。日本板硝子は08年4―6月期に連結ベースで約250億円、HOYAは同じく約104億円を特別利益に計上する。株式売却後のHOYAの保有比率は28.5%。
HOYAが技術面のノウハウを提供し、カーライル・グループは財務戦略やガバナンス体制の整備、海外展開の支援を受け持つ。会見したカーライルの平野正雄マネージングディレクター日本共同代表は「日本のリーディング事業会社とグローバルファンドが手を携えて日本企業の成長を加速させるモデルになりたい」と述べた。
NHテクノグラスの牧野純社長は「生産拡大を続けている液晶パネルメーカーにガラスを供給するには積極投資が必要。メーカーの折半出資ではなかなか意思決定できず投資が抑制されていた」と語り、HOYAとカーライルの組み合わせによる後ろ盾に、期待感を示した。
HOYAの鈴木洋・最高経営責任者(CEO)は「上場してパブリックの会社として資金を調達するのが本来の姿。カーライルとともに上場までもっていければ一番良い」と述べた。カーライルの平野・日本共同代表は、上場時期について明言を避けたが「3―5年は保有するのが通例」とした。
NHテクノグラスは1991年、国内初の液晶用ガラス基板メーカーとして、日本板硝子とHOYAの出資により設立。今年3月末の連結従業員数は1147人。
同社の液晶ガラス基板のシェアは足元で5%程度だが、NHの牧野社長は、高品質のガラスを提供することで巻き返しは可能との考えを強調した。
米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題の資金調達への影響を問われたカーライルの平野・日本共同代表は「成長の裏付けのあるプロジェクトは資金面で困難になるとは思っていない」と述べた。
(ロイター日本語ニュース、浜田 健太郎、平田 紀之)
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