米国株は反落、GSEへの懸念や原油最高値で
[ニューヨーク 11日 ロイター] 米国株式市場は反落。政府関連住宅金融機関(GSE)の連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)(FNM.N: 株価, 企業情報, レポート)と連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)(FRE.N: 株価, 企業情報, レポート)の健全性をめぐる懸念に加え、原油が147ドル台を超え最高値を更新したことで景気見通の不透明感が高まった。
ナスダックとS&Pは、2004年以来初めて6週間連続で下落した。
ファニーメイとフレディマックの資本が十分でない可能性があり、すでにぜい弱となっている米経済をさらに悪化させるとの懸念が相場を圧迫した。
ポールソン米財務長官はこの日、GSEに関する声明を発表し、「現在の形」で両社を支援することが現時点での主要目標であるとし、早期の政府による救済は示唆しなかった。
原油が最高値を更新したことで、燃料コスト高による企業利益や消費支出への影響をめぐるセンチメントが悪化した。
ダウ工業株30種は128.48ドル(1.14%)安の1万1100.54ドル。
ナスダック総合指数は18.77ポイント(0.83%)安の2239.08。
S&P総合500種指数は13.90ポイント(1.11%)安の1239.49。
ダウは4週間連続で下落し、週足では1.7%安。ナスダックは週足で0.3%安、S&Pは1.9%安だった。
この日、主要3指数はすべて一時2%超下落した。ダウは06年7月以来初めて1万1000ドルを下回る場面もあった。値動きの荒い展開となるなか、午後終盤の取引ではプラス圏に転じる場面もあり、3指数ともこの日の安値からは戻して引けた。
ファニーメイは22.4%安の10.25ドル。一時、6.68ドルに下落した。フレディマックは3.1%安の7.75ドル。一時、3.89ドルまで下落したが、8.57ドルに上昇する場面もあった。
米連邦準備理事会(FRB)がファニーメイとフレディマックに連銀窓口貸出の利用を可能にすることを検討していると上院銀行住宅都市委員会のドッド委員長が述べたことを受け、両銘柄は午後の取引で、この日の安値から戻した。
金融株の下げが目立った。S&P金融株指数は2.6%安。
追加損失の可能性への懸念から、保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)(AIG.N: 株価, 企業情報, レポート)は3.8%安。
JPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)は3.9%安、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)は3.1%安。シティグループは、両銀を含む複数の米銀行の見通しや目標株価を引き下げた。
リーマン・ブラザーズ(LEH.N: 株価, 企業情報, レポート)は16.6%安。前日は12%安だった。
原油高の打撃を受けた航空株指数は5.6%安、小売株指数は2.1%安。
ビール大手のアンハイザー・ブッシュ(BUD.N: 株価, 企業情報, レポート)は逆行高で8.6%上昇。関係筋によると、同社は競合のベルギーのインベブ(INTB.BR: 株価, 企業情報, レポート)と友好的身売りの方向で交渉を開始した。
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