イオンは7年ぶりに当期赤字転落も、大型店出店を抑制

2009年 01月 7日 18:39 JST
 
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 [東京 7日 ロイター] イオン(8267.T: 株価, ニュース, レポート)は7日、2009年2月期の連結当期損益を110―150億円の黒字見通しから25億円の赤字―25億円の黒字見通し(前期は439億円の黒字)へと修正した。赤字になれば、02年2月期以来7年ぶりとなる。

 消費低迷により衣料品が伸び悩んでいるほか、米衣料販売子会社タルボット(TLB.N: 株価, 企業情報, レポート)の事業売却に伴う減損損失などを特別損失として計上する。

 豊島正明執行役・グループ財務最高責任者は会見で「08年度下期の厳しい状況が09年度いっぱい続くと想定し、全ての経営計画を見直す」と述べ、大型店の出店抑制などの方針を明らかにした。

 <海外事業のブランド売却などで特別損失計上>

 売上高に相当する営業収益は5兆4000億円超から前年比0.6%増の5兆2000億円超へ、連結営業利益は1650―1750億円から同19.3%減―16.0%減の1260―1310億円へとそれぞれ引き下げた。

 GMS(総合スーパー)では、食品は堅調なものの、衣料品などの低迷が顕著になっている。また、米タルボットの「J.Jill」ブランド売却に伴う減損損失195億円や店舗閉鎖の引当金など合わせて251億円の特別損失を計上した。

 GMSは11月までに13店舗の閉鎖を実行、12―2月期で9店舗の閉鎖を決定しているという。

 当期損益は大幅に落ち込むが「特別損失や制度改正による一過性の要因がある。キャッシュアウトを伴うものではない」(豊島執行役)とし、年間17円の配当計画は変更しないとしている。

 同時に発表した2008年3―11月期の業績は、営業収益が前年比2.7%増の3兆8777億円と過去最高となったものの、営業利益が同18.3%減の659億円、当期損益が294億円の赤字(前年同期は319億円の黒字)と落ち込んだ。

 <09─10年度は大型店の出店を抑制>

 豊島執行役は「新規投資はより高いリターンを追及する。大型店舗の出店を絞り込み、都市部での小型店舗や経営効率の高いアジア・中国での出店を増やす」と述べた。

 同社は、09年2月期から3年間で8000億円の投資計画を持っていた。ただ、年間6―7店舗計画していた大型店の出店を2010年2月期、2011年2月期はそれぞれ3店舗程度に抑制する。これにより8000億円の投資計画も予定を下回る見通し。

 2011年2月期までに行うGMS40店舗とディスカウントストアなど20店舗を加えた計60店舗の閉鎖計画は「現在、さらなる上積みは考えていない」とした。

 一方、中国・アジアでの出店については「中国は外需中心の経済モデルから個人消費拡大を中心とした内需振興型への転換を表明している。大きな変化の潮目を確実にビジネスチャンスとしていきたい」として、今後も進める。ベトナムやインドネシアでの出店可能性についても「マーケットリサーチを強化したい」と意欲を見せた。 

 また、厳しい環境を踏まえ、コア事業とのシナジーが見込めない事業や株式は売却も含めて検討し、スリム化を図る方針だ。 

 イオンは、2011年2月期に営業収益5兆8500億円超、営業利益2500億円、当期利益1000億円を目標とする中期経営計画を掲げているが、計画策定時と前提条件が大きく変化したと判断し、09年2月期決算の発表時に公表する方向で現在、計画の見直しを行っている。 

 (ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

 
 
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