今週の米国株式市場、大手金融機関の決算に注目
[ニューヨーク 12日 ロイター] 13日から始まる週の米国株式市場は、大手金融機関の決算が良好な内容なら、一段高となる可能性が高い。9日の米株市場は、金融大手ウェルズ・ファーゴ(WFC.N: 株価, 企業情報, レポート)が第1・四半期の業績に強気な見通しを示したことを受けて急伸した。
13日から始まる週は、JPモルガン(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、ゼネラル・エレクトリック(GE)(GE.N: 株価, 企業情報, レポート)など、ダウ工業株30種構成銘柄4社が決算を発表する。ゴールドマン・サックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算発表も予定されている。
ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ゴールドマン・サックスは米政府からの融資を返済するため数十億ドル規模の株式発行を検討している。
また、オバマ米大統領は10日、米経済は景気後退の打撃を受けているものの、「希望の光」が見えつつあると表明した。市場が注目している金融機関のストレステスト(健全性審査)には言及しなかったが、政府は銀行およびノンバンク双方の問題に対応しているとして自信を示した。
米株式市場は、先月初旬に12年ぶりの安値をつけたが、その後は景気低迷脱却や金融セクター安定への期待を背景に、上昇基調を維持している。
STAARフィナンシャル・アドバイザーズのアンドレ・ワイスブロッド社長は「市場は上昇継続を望んでいる。ただ、実際にはその日その日のニュースに左右される展開になるだろう。銀行はキャッシュフローが改善しているようで、非常によい傾向だ」と述べた。
10日の米株式市場はイースターのため休場。6日からの週はS&P総合500種指数が週間ベースで5週連続の上昇となった。
週間騰落率はS&P500が1.7%高、ダウ工業株30種は0.8%高、店頭株式市場(ナスダック)総合指数が1.9%高。年初来ではS&P500が5.2%安、ダウが7.9%安、ナスダックは4.8%高となっている。
<金融機関の決算>
金融機関の決算発表は、ゴールドマンが14日、JPモルガンが16日、シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)が17日。
景気後退(リセッション)が長期化するなか、金融機関が企業・家計向けの融資を再開し、景気の回復につながるかどうかが注目されている。
ヒンズデール・アソシエーションのディレクター、ポール・ノルト氏は「銀行セクターは過去6カ月間、市場の焦点となってきた。来週は一段と注目が集まる」と指摘。
「銀行の業績と健全性、企業からどのような発表があるかが非常に注目される」と述べた。
米連邦預金保険公社(FDIC)は10日、ノースカロライナ州のケープ・フィア・バンクとコロラド州のニュー・フロンティア・バンクを閉鎖したことを明らかにした。今年に入ってから経営破たんした米銀の数はこれで23行となった。
<インテル、グーグルも決算発表>
金融機関以外も、ハイテクなど大手企業の決算が目白押しだ。
インテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)は14日の引け後、グーグル(GOOG.O: 株価, 企業情報, レポート)は16日の引け後に、第1・四半期決算を発表。
ダウ構成銘柄のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)(JNJ.N: 株価, 企業情報, レポート)も14日に決算を発表する。
輸送のCSX(CSX.N: 株価, 企業情報, レポート)とAMR(AMR.N: 株価, 企業情報, レポート)の決算発表は15日。
個人消費の動向を把握するうえで、ハーレー・ダビッドソン(HOG.N: 株価, 企業情報, レポート)(16日)、マテルMAT.N(17日)の決算も注目される。
<CPI、住宅着工も>
経済指標の発表も相次ぐ。
14日は3月小売売上高、3月卸売物価指数(PPI)、15日は3月消費者物価指数(CPI)、地区連銀経済報告。
16日は週間新規失業保険申請件数、3月住宅着工件数、4月フィラデルフィア地区連銀業況指数が発表となる。
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