米上場企業の株式発行は拡大へ、IPOも期待=Mスタンレー
[ニューヨーク 18日 ロイター] 米モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)の幹部は18日、米国では今後も数週間、上場企業の株式発行が続くが、今後は金融機関ではなく事業会社による発行が増えるとの見方を示した。
同社のマネジングディレクター、ダン・シンコウッツ氏が、ロイターとのインタビューで述べた。
米上場企業の株式発行は先週、2週連続で150億ドルを超えた。これは、年明けの平均的な水準である10億─25億ドルをはるかに上回っている。
今月は、金融のUSバンコープ(USB.N: 株価, 企業情報, レポート)とBB&T(BBT.N: 株価, 企業情報, レポート)が、それぞれ25億ドル、17億ドルの株式を発行したほか、化学大手のダウ・ケミカル(DOW.N: 株価, 企業情報, レポート)や自動車大手のフォード・モーター(F.N: 株価, 企業情報, レポート)が大型増資を実施している。
モルガン・スタンレーは、上記4社の株式発行でブックランナーを務めた。
シンコウッツ氏は「上場企業の株式発行は、今後数週間でさらに増えるだろう。ただ、金融機関の発行は減る見通しだ」と指摘。
「当社と取引のある事業会社の多くは、株価が数カ月前の数倍になっており、有利な条件で株式が発行できる」との見方を示した。
モルガン・スタンレーは、米政府のストレステレスト(健全性審査)で資本増強が必要と判断された金融機関9行のうち、7行の資本増強で主幹事を担当。
先週は、カジノ運営のMGMミラージュ(MGM.N: 株価, 企業情報, レポート)の増資(10億ドル)でも主幹事を務めた。
同氏は「景気動向に左右されやすい事業会社は、フォードやMGMの増資に対する市場の反応をうかがっている。財務基盤を強化したい企業は、マーケットの消化能力に注目している」と述べた。
<IPOにも期待>
モルガン・スタンレーは、新規株式公開(IPO)でも今年、複数の大型案件で主幹事を務めている。
同社が主幹事を務めたIPOは、子供向けの栄養食品メーカー、ミード・ジョンソン・ニュートリション(MJN.N: 株価, 企業情報, レポート)、語学ソフトのロゼッタ・ストーン(RST.N: 株価, 企業情報, レポート)、衛星画像のデジタルグローブ(DGI.N: 株価, 企業情報, レポート)など。
IPOは成功に終わっており、同氏は市場にリスク志向が戻りつつあるとの見方を示した。
同氏は「ミード・ジョンソンの例をみれば、IPOは、投資家が積極的に検討するアセットクラスであることがわかる」と指摘。
「リスク志向が高まっており、上場企業は株式発行を通じて株式市場に戻ってきている。レーバーデー(9月)以降のIPO増加が期待できる」と述べた。
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