ロイターサミット:米ハイテク企業、需要回復でも下期見通しは慎重
[ニューヨーク 18日 ロイター] ハイテク企業から需要回復の兆候を指摘する声が聞かれるが、多くの企業は好転が需要の根本的回復というより顧客の在庫補充を反映しているにすぎないと考えている。
このため、セクターが底入れしたかどうかについては依然懐疑的な姿勢を保っている。
ニューヨークで開かれたロイター・テクノロジー・サミットに出席したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)(AMD.N: 株価, 企業情報, レポート)やサイベース(SY.N: 株価, 企業情報, レポート)などの最高経営責任者(CEO)は18日、経済環境について厳しい見方を示した。
消費者や企業の買い控え傾向を背景に売り上げが急激に落ち込み、ハイテク企業は今年、逆風にさらされた。調査会社のIDCによると、1─3月のパソコン(PC)出荷は世界全体で7.1%減少している。
こうした逆風にハイテク企業は生産の大幅削減で対応し、結果として在庫は縮小した。失業の増加や経済の不透明感を考慮すれば、今回の需要の回復が本物と断言するアナリストはほとんどいないだろう。
AMDのダーク・メイヤーCEOは「こうした状況下では特に底打ちを実際に宣言できるのは、過ぎ去って振り返ったときだろう」と指摘。「状況は落ち着くと期待している。年後半には再び成長を取り戻すことができるだろう」と述べた。
サイベースはハイテクセクターの支出が少なくとも1年間、あるいは2011年まで低迷すると予想している。
同社のジョン・チェンCEOは「だれもパーティが再び始まると予想して経営すべきでない」と警告した。
ただエヌビディア(NVDA.O: 株価, 企業情報, レポート)のジェンスン・フアンCEOは2人の見方に同調せず、底に実際に到達したと主張。4月にインテル(INTC.O: 株価, 企業情報, レポート)が示したコメントに同意した。
フアンCEOは「需要は再び拡大しているようだ。低い水準からなのは明白だが、需要は順調に伸びている。当社製品の一部で不足になったものもある」と指摘した。
一方、サンフォード・C・バーンスタインのアナリスト、トニ・サッコナギ氏は、回復が定着するかどうかを判断するには時期尚早とし、米国は安定してきているようだが、欧州は力なく見えると述べた。「欧州が回復前にいったん悪化するのではないかという疑問がある」としている。
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