日経平均は3日続伸、主力株さえず上値重く
[東京 26日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は3日続伸。ただ、小幅高で寄り付いたものの、買いが続かず伸び悩みんで取引を終えた。
ソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)などの主力株が軟調だったほか、9900円に先物で約1000枚の厚い売り板が待機していたとされ、上値は重かった。
一方、午前と比べて午後は強含むなど、底堅さも変わらず。市場では「現物株では日産自(7201.T: 株価, ニュース, レポート)、日立(6501.T: 株価, ニュース, レポート)、東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)などに数十万株単位の大口買いが目立つなど全般に底堅い動き。個別銘柄の循環物色で資金の回転は良好だ」(大手証券エクイティ部)との声がきかれた。
東証1部騰落数は値上がり1199銘柄に対して値下がり365銘柄、変わらずが134銘柄だった。東証1部売買代金は1兆3988億円だった。
きょうの東京市場は、堅調ながらやや手詰まり感が強い1日だった。前日に活発な買いが観測された海外投資家はきょうは様子見気味となっていたという。市場では「来週の5月鉱工業生産、日銀短観6月調査などの材料待ち」(国内投信)との声がきかれた。 ロイターがまとめた民間調査機関の予測では、5月鉱工業生産指数の予測中央値は前月比7.0%の上昇。3カ月連続の上昇となるが、上昇率としては経済産業省見通し(プラ
ス8.8%)をやや下回りそうだ。エコノミストからは「輸出回復と在庫復元が背景。日本の企業業績の動向を反映する生産のV字回復が確認されれば、株式市場の下支え要因になるだろうう」(マネックス証券)との指摘が出ている。
同じくロイターがまとめた日銀短観の民間予想は、大企業製造業の足元DIの予測中央値はマイナス42となり、3月短観のマイナス58から16ポイントの大幅改善となった。非製造業DIの予測中央値はマイナス27で、3月短観のマイナス31から4ポイントの小幅改善となった。先行きも改善傾向が続く見通しだ。
みずほ証券投資情報部マーケットアナリストの高橋幸男氏は、きょうは週末特有のポジション調整だけでなく、国内機関投資家の動きがほとんどなかったことに懸念を示す。高橋氏は「来週の鉱工業生産や日銀短観までは景気改善への期待感で、6月いっぱいは比較的しっかりとした展開が期待できるが、それ以降は企業業績に市場の関心が移ってくるのに伴い、上昇トレンドにも一服感が出るかもしれない」と述べた。
テクニカル面では25日移動平均線を再びクリアし、目先の上昇トレンドがあらためて確認されたものの、「なるべく早いうちに1万円を再度回復しておかないと、7月以降の決算次第で機を逸する可能性もある」(インベストラスト代表の福永博之氏)と慎重な見方も出ている。
業種別では 不動産の上昇が目立った。倉庫・運輸、石油・石炭も高い。空運、精密機器は売られた。
個別銘柄では、トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)やソニー(6758.T: 株価, ニュース, レポート)、キヤノン(7751.T: 株価, ニュース, レポート)などの主力輸出株が売られた。材料株ではジーエス・ユアサ コーポレーション(6674.T: 株価, ニュース, レポート)、明電舎(6508.T: 株価, ニュース, レポート)が後場、切り返した。古河電工(5801.T: 株価, ニュース, レポート)もしっかり。
(ロイター日本語ニュース 石渡亜紀子記者)
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