UPDATE2: 日本製紙<3893.T>が三島製紙<3872.T>を完全子会社化、特殊紙事業を集約
[東京 24日 ロイター] 日本製紙グループ本社(3893.T: 株価, ニュース, レポート)は24日、株式交換によって2008年2月1日付で三島製紙3872.Tを完全子会社化すると発表した。三島製紙にグループの特殊紙事業を集約する。完全子会社化に伴って、三島製紙は08年1月28日に上場廃止となる。株式交換比率は11月上旬に決定する予定。
株式交換では、三島製紙の株式に対し日本製紙グループ本社の株式を割り当てるが、必要な株式は手持ち株式だけでは足りないため、一部、新株発行になる見通し。
日本製紙グループは、洋紙事業を「日本製紙」、板紙事業を「日本大昭和板紙」、家庭紙事業を「日本製紙クレシア」、特殊紙事業を「三島製紙(社名は未定)」とし、それぞれ100%子会社として持つことになる。会見した日本製紙グループ本社の中村雅知社長は「4つの事業をコアにする形で事業再編をした。グループとしての経営がやりやすくなる。ここから先は、考えられない」と述べ、グループ内の再編は一段落したとの認識を示した。
ただ、北越製紙などと結んでいる提携関係については「さらに強化しながら、両社でプラスになる方向性をさらに進めていきたい」と述べた。
また、海外に工場を有することが、将来の理想型だと語った。
また、日本製紙の伏木工場(富山県高岡市)、小松島工場(徳島県小松島市)、日本大昭和板紙西日本の和木事業所(山口県和木町)の3工場での製紙生産を2008年9月末で停止する。
3工場での生産停止により「年間23万1000トンの減産となる」(中村社長)という。事業再編効果としては、経常利益ベースで、減産分として39億円のマイナス、生産効率化で38億円のプラス、固定費削減効果として57億円のプラスの合計で年間56億円のプラス効果が見込まれる。こうした効果は、08年度に半分、09年度にはフルに出てくることになる。
事業資産の減損損失等により下期に126億円の特別損失を計上。2008年3月期の連結当期利益を従来見通しの100億円から50億円に下方修正した。
さらなる工場閉鎖の可能性については「大手術しても成長が見込めない工場は今回と同じこと(閉鎖)が必要だが、今、そのような工場はない」(中村社長)とした。
3事業所の従業員約350名は、雇用確保を前提とした配置転換を行う。
国内においては、製紙業界の供給過剰状況は続いている。中村社長は「国際的に市場を拡大しないと、日本の製紙業界はつぶれる」と述べ、日本製紙グループでも、10年後には海外売上比率を30%まで高める方針。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.




日本
米国