UPDATE1: IHI<7013.T>、エネルギー・プラント事業の08年度営業利益40‐50億円へ
[東京 14日 ロイター] IHI(7013.T: 株価, ニュース, レポート)の釜和明社長は14日、巨額損失を生じて今期業績の下方修正と過年度決算の訂正を招いたエネルギー・プラント事業について、2008年度に営業利益40―50億円を見込むと語った。07年9月中間決算発表会見後、記者団に述べた。海外における不採算案件の数が減少するほか、コスト管理が進展すると見込んでいる。
IHIは同日、エネルギー・プラント事業再構築の計画を発表し、同事業における選択と集中、プロジェクト遂行能力の強化、リスク管理体制の整備などの施策を示した。
事業の選択と集中では、ボイラー事業の規模を縮小するほか、プラント事業では極めて採算性の高い案件以外、受注しないなどとした。
プロジェクト遂行能力の強化に関連しては、見積もり審査基準やリスク評価基準を規定明文化したり、中間原価の残コストの早期把握、受注前を含め3―5年にわたるプロジェクト期間中の責任をプロジェクトマネジャーに負わせるなどとした。
リスク管理では、受注活動の初期から見積もり原価のチェック、リスク評価や、プロジェクトの遂行能力などを確認し受注総量を規制する「プロジェクト審査グループ」を新設。また、受注直後にプロジェクト実行計画を見直したり、中間原価の管理状況の評価や月次の第三者評価を実施し経営幹部に報告する「プロジェクト管理室」も設け、08年1月から実施するとしている。
一方、会見した釜社長は、過年度決算訂正などに関連した株主代表訴訟のリスクに触れ「(リスクが)全くないとは思っていない」と述べた。
同社は9月、エネルギー・プラント事業で巨額損失が生じるとして、08年3月期の営業損益計画について期初に見通していた400億円の黒字を170億円の赤字に下方修正。12月11日には150億円の赤字へと再修正していた。
過年度の決算も訂正し、06年度実績は精査した結果、246億円の黒字が56億円の赤字に転落した。12月中をめどに06年度の訂正有価証券報告書などを会計監査人の監査を経て提出する方針。
東京証券取引所は、IHIが過年度の訂正有価証券報告書などを提出する方針を示したことを受け、同社株式を「上場廃止基準に該当するかどうかを認定した日」まで監理ポストに指定すると発表しており、会社側の訂正報告書の提出を受けて上場廃止基準に該当するかどうかを審査する。審査期間は訂正内容に応じて異なるため未定としている。
© Thomson Reuters 2009 All rights reserved.




日本
米国