再送:〔アングル〕12月百貨店売上前年比は11月より悪化の見込み、年初の売上は堅調
*この記事は8日に配信しました。
[東京 8日 ロイター] ロイターが実施した聞き取り調査によると、18日に発
表される12月の全国百貨店売上高の前年比変化率は、11月の前年比0.9%増より悪
化し、2カ月ぶりにマイナスに落ち込む可能性が出てきた。しかし年初の売り上げについ
ては、初売りが好調で、これまでのところプラス圏で推移している。株価下落や石油製品
・食品値上げの家計・消費への悪影響については見方が分かれた。
12月の主要百貨店売上高の速報値は、10社のうち8社で、前年比変化率が11月よ
りも悪化した。また10社中5社で、前年比マイナスとなった。
各社からは「西日本を中心に気温が高めに推移したこともあり、衣料品を中心に苦戦」
(大丸)、「ファッション部門ではクリアランスセール前の買い控えもあり不調だったほ
か、食品部門もお歳暮の早期受注キャンペーンで好調だった11月の反動もあり伸び悩ん
だ」(三越)などの声が聞かれた。
1月初旬については、2日の初売り好調の影響で、これまでのところ総じてプラスを維
持している。三越では、2─3日計で売上げが前年比約12%増となるなど、全店で福袋
・クリアランスセールともに順調なスタートとなった。伊勢丹でも、2日の本店の売上げ
は約3.1%増の27.8億円程度となり、過去最高を更新したという。
大丸では、昨年11月6日に移転オープンした東京店のかさ上げ効果も売上げ増に寄与
した。また「暖冬で12月までコートなどの動き鈍かったが、年初のセールで好調に動い
ている」(ミレニアムリテイリング)、「12月の反動もありクリアランスセールが良い」
(小田急)などの声も聞かれた。
最近の株価下落、石油製品・食品の価格上昇などの悪影響については見方が分かれた。
「(12月は)宝飾品などの高額品も逆資産効果等の影響のため、前年比マイナスと
なった」(高島屋)、「去年11月下旬くらいから株が安くなり、その後、高額品の売れ
行きが悪くなっている」(三越)、「衣料品や高額品に影響が出てきている」(J.フ
ロントリテイリング)などマイナスの効果を指摘する声がある一方、「さほど影響は感じ
られない」(ミレニアムリテイリング)、「特に顕著な影響は出ていない」(小田急)と
の指摘も聞かれた。
一方、プラス効果を指摘する向きもある。京王は「暖房費節約のため、ルームシューズ、
タイツなどを買うなど、新しい需要が生まれている部分もある」と指摘した。
主要百貨店売上高(前年比%、▲はマイナス)
11月 12月速報 1月上旬
伊勢丹8238.T(全店) +2.1 +0.2 +4.3%(6日まで)
三越2779.T(全店店頭) ▲3.4 ▲5.2 前年比増加(7日まで)
高島屋(8233.T: 株価, ニュース, レポート)(18店) +0.5 ▲1.9 前年並み(7日まで)
松屋(8237.T: 株価, ニュース, レポート)(銀座店) ▲2.9 +1.4 +1.9(6日まで)
大丸(直営12店) +5.1 +0.5 +5%程度(6日まで)
松坂屋(直営8店) +3.4 ▲4.7 ▲0.3(6日まで)
京王(新宿店・店頭) +2.4 ▲0.3 +1.8(7日まで)
そごう(全店) ▲0.8 0 +3(6日まで)
西武(全店) +2.3 +1 +3(6日まで)
小田急(全店) +1.7 ▲3.5 プラスで推移(7日まで)
*ミレニアムリテイリングは、持ち株会社傘下の西武百貨店とそごうを個別に集計
している。
*J.フロントリテイリング(3086.T: 株価, ニュース, レポート)は、持ち株会社傘下の大丸と松坂屋を個別に
集計している。
(ロイター日本語ニュース 児玉成夫記者)
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